昭和二十七年一月十七日 教集06 (3)

〔御伺い〕 K・K(昭和二一年入信。五七歳)。二六年七月、畑の草取りの最中に急に右眼に痛みを覚え床につきました。右半面が激しく痛み、信者さんに御浄霊をいただき、そのときの状態は黒目の中央に膿結らしいものがあり、肩、頚筋、頭部にそうとうの熱があり、しだいに黒目は全部真っ白になり排膿を始め、その後小指の頭くらいの膿結が黒目の辺りより御浄霊中に飛び出しました。さらに目の玉の周囲がザクロのように腫れ、黒目の所が大豆くらいの大きさに突出し、二回にわたる毒血の排泄により、眼球は凹み、ザクロのような腫れもすっかり取れました。現在は、黒目に雲がかかったようになり、電灯の明かりも判りません。中教会にて御浄霊をいただいてより左眼もだんだん見えなくなり、両眼ともに見えない状態でございます。御浄霊は約六カ月いただいておりますが、ただいまのところ変化はございません。なお左眼は御浄霊をいただきつつ、多少痛みがあるのみにてだんだん見えなくなりました。既往症としては、二〇歳ごろ大腸カタルで注射一本と服薬をいたしております。また本家は潰れ家敷となっており、本家に眼を患って亡くなった者がいるとのことでございますが、その関係がございましょうか。御屏風観音様はお祀りさせていただいておりますが、御神体は家族の者が解らないために、まだ御奉斎いたしておりません。

 なお、御浄霊の急所御垂示のほどお願い申し上げます。

【 御垂示 】 御神体はまだ……やっぱり、どうもね。御神体を祀ってその部屋に寝なければいけないですね。これは、霊的もありますが、やっぱり霊、体と両方ですね。こういう人は頚のまわりをみてご覧なさい。必ず固まりがありますから、そこを溶かさなければならない。それから肩……その辺に固まりがありますから、それを溶かす。家族が反対するんだからしようがないが、それは、ゆっくりで良いです。それから後ろ(延髄)ですね。ここに固まりがありますから、それを良く溶かす。治りますがね。そんな難しいものじゃない。それから頭ですね。こういう所(延髄)の毒が頭に行って、そうして目に行って固まるんですよ。

〔御伺い〕 最初、黒目は飛び出ておりましたが、ほとんど低くなったようでございます。

【 御垂示 】 反対に凹んだわけですか。いま黒くはあるんですか。

〔御伺い〕 黒くはなっておりますが、その前が膜が被ったようになっております。

【 御垂示 】 目の玉が取れる場合があるんですがね。そんなことはないですか。

〔御伺い〕 取れたようではございません。

【 御垂示 】 それは取れたような気がしますね。それでなければ凹むわけはないんだ。膿で後ろから押されて、目の玉が取れる場合があるんだ。膿でいっぱい被ったそのまま出たんですよ。だから、膿の固まりみたいに見える。それは目の玉ですよ。片っ方だけですね……このほうは望みないですね。片っ方は治りますね……頭の毒を取ればね。けれども、これはそうとう長くかかりますね。何年もかかりますね。ですから、反対があったりすると、ちょっと……それほど丹誠にして、結局「骨折り損のくたびれ儲け」になるかもしれないが……これは止めたほうがいいかもしれないですね。

 いくら人間を救うといっても、一〇人が一〇人全部救うことはできないんですよ。一〇人のうちに二人や三人は救われない人ができるんですよ。致し方ないですね。だからことごとく救おうとしても、救えない場合には、まず止めるよりないですね。そういうのはどうしても、霊になって救うというよりしかたがないです。肉体では救われないというわけですね。

「『御教え集』六号,講話篇第六巻p398~400」 昭和27年01月17日