昭和二十七年一月二十五日 教集06 (6)

▽前節から続く▽

 それから、こういうのがあったです。年々非常に良くできていたが……一年も少し増えて、二年も少し穫れて、三年目はいっそう良く穫れた。最初から良いので、今年はうんと穫れると思った。それで、土用中に堆肥をうんとしたほうが良いと思って、枯れ草をうんと入れた。それで、良いのは良いが、枯れ草を土用中に入れたのがいけなかったというのが、本人も解って、書いてあったが、堆肥中毒にかかっていた。本当言うと、堆肥もいらないくらいなものです。土ばかりで良いんです。稲作は、気候が寒い所は、暖めるために藁を切ってやる。ところが、中には藁を五、六寸に切ってやってある。これじゃしようがないですよ。だから私の言うのは、せいぜい一分か二分くらいです。それを土に切り混ぜると、早く腐って、まんべんなくいきますからね。だから、長いとちょっとしかいかない。それに根伸びが悪い。それを、長いと思って、今度は二、三寸にしてやったが、それじゃしようがない。そうしていくと、どんどん増産になるんです。五割増産というのは、私は内輪に言っているんですよ。本当言うと、一〇割は大丈夫ですよ。あるいはもっといくかもしれない。

 今度の報告に、穂に穂が出るというのがありますが、これは本当なんです。自然栽培にすると、そうなるんです。今度も書いておきましたが、いま一茎に平均百二、三十粒ですね。上等で二〇〇粒ですが、これが、穂に穂が出ると、三〇〇ないし五〇〇粒ですね。そうすると、三倍ですね。これは大丈夫です。そうすると、いまの六〇〇〇万石としても、一億八〇〇〇万石か、あるいはもっと増えるかもしれない。神様は……人口が増えるだけずつは、生るのが増えるんです。

 最近、四国の愛媛県ですかね。鶏が一日に一二個卵を生んだのがあった。その鶏は、一カ月一日三個平均は生んでいるんですからね。それを、大いに増やす手段を考えていると、ラジオでも言うし、新聞にも出てましたが、どういうわけで、そうなるかと言うとね。いまにそうなるんです。いままでに一番生んだのは、一日に一つですね。一年に三六〇個……これが最高でしたが、いまに一日三個生むようになる、これが最初の示唆ですよ。ときどき、度外れな作物ができますが、これは神様が、こうなるということを示してある。いまの耕地面積で、一億になっても二億になっても平気なんです。産児制限なんか必要はないんです。それを知らないから……算盤の計算ですから、そういうことも心配するんですが、そういうことも今度書きましたがね。どのくらい解るか、どのくらい反響があるかということは、おもしろい試験だと思ってます。

△御講話おわり△

「『御教え集』六号,講話篇第六巻p~」 昭和27年01月25日