昭和二十七年一月十七日 教集06 (6)

〔御伺い〕 F・S(三七歳)。昨年一〇月、四〇度程度の発熱が続き左下腹部(卵巣部)に特に痛みを感じ歩行にも支障あるようになり、医疹では卵巣が癒着しているかもしれぬとのことで、御浄霊いたしておりますうちに、痛みは烈しく吐き気を催し、しだいに下腹部より胃の近くに及び、腹部の表面は肌着が触れても痛みを覚え、このころから発熱はほとんどなく、腹部のみが火のように熱してまいりました。一二月中ごろより患部の痛みは軽減しましたが、体力は弱り食欲がなくなり、毎日四、五回御浄霊いただきますと、腹部の痛みはさらに軽くなり、食欲も出てまいりました。二十九、三十日には古血が少々出、本年三月ごろより気分も軽く、腹部の張りも少し引いたように感じられます。現在下痢をいたしておりますが、だいたい左半身に御浄化が多いようでございます。数年前医師の注意により、健康保持上掻爬手術をいたしております。なお、私の家屋敷は、士族時代からの住家に現住いたしおり、刀剣、火器の類もある程度伝わっており、三百数十年前の先祖が、戦場で池田小入斎父子に殉じ切腹しております。数代前二、三代にわたり男子が生まれなかったこともございます。また、妻の肉親が四人結核で死亡しておりますが、霊的に関係がございましょうか。弟に医者が多く、私と家族のみが入信させていただいております。光明如来様、御屏風観音様は御奉斎させていただいております。御浄霊は腰と鼠蹊腺部と腹部の固結を中心にいたしておりますが、特に注意すべき点を御教示賜わりたくお願い申し上げます。

【 御垂示 】 これは霊的じゃありませんね。やっぱり薬毒ですね。それから……順調ですよ。結構ですよ。もう少し経つと、ずっと良くなります。

〔御伺い〕 刀剣類はいかがいたしましたら、よろしゅうございましょうか。長押に三本大きな槍を掛けております。

【 御垂示 】 良いですよ。光明如来様はお祀りしてありますね。してあれば……そういうのに霊が憑いていることもありますが、そういうのも助かってきますからね。上に掛けてあるんですか、それはいけない。それは、光明如来様の部屋の床か、隅のほうか……下のほうなら良いですね。畳にじかではなく、ちょっと台をして、それに並べて置いておく。それに霊が憑いていれば、それが救われていきます。それで良いです。これは、順調ですからね。治りますよ。

「『御教え集』六号,講話篇第六巻p401~402」 昭和27年01月17日