昭和二十七年一月十六日 教集06 (2)

〔御伺い〕 四〇歳になる婦人。お産後の子宮出血が因で、今日に至るも治らず、御浄霊をいただき、二カ月くらいの間一時止まりましたが、今度は寒気がして咳が激しく、痰も出、衰弱いたしますので、教会にて二カ月ほど御浄霊をいただき、たいへん楽にさせていただきましたが、その後はっきりせず衰弱も加わっております。主人および親戚一同は御浄霊を嫌い、医薬療法を奨めるため、家庭の不満は去らず、主人は光明如来様を破るなどいたし、御浄霊をいただくために、逃げ隠れして伺う状態でございます。結婚当時から、心にもない義理的の結婚を養父から奨められたため、結婚後毎日のように不満を抱き、病気も婦人科の手術、灸療法をやったりいたし、今度は黄疸または肺浸潤のために気胸療法六回、マイシン一五本いたしましたが、いっこうに良くならず、二四年一月に入信、御浄霊をときどきいただきましたところ、体は肥ってまいりましたが、病状はっきりいたしません。主人は、御浄霊を止めて医者に行くように厳しく申しますが、いかがいたしましたら、よろしゅうございましょうか。

【 御垂示 】 これはどうも感心しませんね。これは、こうしろと言うことは言えませんがね。もし私が、この人の親だったら離婚しますよ。離婚しろとは言えません……それでは、はなはだ誤解を受けますから、私としては、そういうふうに考えますね。これは、ぜんぜん霊的に合っていないんですよ。ですから、夫婦である間は仕合せになれませんね。

 それから、こういう反対のある場合は治らないんですよ。いつも言う通り、その霊が邪魔してね、霊の邪魔というのは実に恐ろしいもので、その一家にいると、絶えずその霊が働きますから、その邪魔によって浄霊の力があんまり強くないんですよ。弱りますからね。ですから、これは浄霊している教師は、本当は止めたほうが良いです。そうして時期を待つんですね。ところが本人がなかなか止められないから……それに、すがってくるでしょう。そうしたら、本人に穏やかに……結局離れるようにしたほうが本当は良いですね。それでないと、こういうのは、霊的に食い違っているんだから、仕合せになれないし、信仰にも入れないんですね。従って、幸福にはなれないというわけになる。

 これは、つまり結婚が間違っているんですね。こうなると、恋愛結婚は良いということになりますが、恋愛結婚でも見合い結婚でも、結局同じことですが、これはその人が霊に曇りがたくさんありますから、うまくいけないんだから、それだけの苦しみをして、霊がそれだけ浄まるんですから、浄化ですよ。病気でない浄化ですね。それは、それだけの苦悩なんですから、一番良いことは、信仰をして神様にお願いして、御主人を刺激しないようにして時期を待つんですね。そうすると、その人に御守護がだんだん加わると、自然に離れられるか、さもなければ御主人に信仰心が起って、円満になるか、どっちかですからね。その辛抱ができなければ、離れるよりしかたがないですね。それは、その人の気持ちですね。その道理だけを説いて、あとは本人の自由意志と……それよりしようがないですね。

「『御教え集』六号,講話篇第六巻p384~385」 昭和27年01月16日