〔御伺い〕 O・I(二六歳)は昭和二三年九月肺門淋巴腺と診断され、漢方薬のみにて約半年ほどで治り、昭和二五年三月結婚。四月に発病し、肺浸潤と診断され、実家に帰りパス二箱を使用いたしましたが効果なく、五月国立病院に入院。ストレプトマイシン四〇本および毎月三回ずつ飲み薬を使用、だいぶ経過が良いように思われましたが、七月末レントゲン検診の結果、空洞があり手術しなければならないとのことでしたが、家族は御浄霊のありがたさを知るようになり、手術を断り退院し、八月下旬より御浄霊いただくようになりました。その後は咳嗽と軽い下痢くらいにて、一二月ごろより頻繁な咳嗽(特に夜間に多く)しだいに食欲が減り、最近ではほとんど食欲なく衰弱を増してまいりました。御浄霊は頭部、頸部、延髄、肩、背部、腎臓、右足付け根をいたしております。今後どこを主として御浄霊させていただきましたら、よろしゅうございましょうか。なお、幼少のころに肺炎を固めたことがございます。御神体は御奉斎させていただいております。
【 御垂示 】 半年ほどで治り……というのは、固めたんですね。これはいくらか見当違いをやっているんだな。ずいぶんほうぼうやってますが、これは急所が解っていないんです。本人でも解りますがね。だいたい頸のまわりですがね。ここ(頸部淋巴腺)をやってますか。
〔御伺い〕 いたしております。
【 御垂示 】 どこかに固まりがあるでしょう。その一番固まっている所……一番熱いですね。熱がありますね……その熱い所が一番浄化が起っているんだから、それでそこが良くなると、他が浄化が起ってくるから、それを間違えないようにする。ここだと思っていると、そこが良くなってくると、なんぞ知らんこっちに起ってくる。一番熱い所と一番固い所ですね。そこが急所だからね。熱が減ると、食欲が出てくる。この人は肩が固いでしょう。たぶんそうでしょう。急所は、ここと肩と延髄の左か右かどっちかですね。他にたいした所はありませんよ。そうして急所を見つければ、なんでもありません。そこの急所をやれば順々に良くなります。急所が一つはずれているね。その毒というのは……幼少のころ肺炎で固めた。それからパス二箱。ストレプトマイシン四〇本。飲み薬……それです。その毒がなかなか出きらないんです。だから、いま言ったような具合にしてやれば、治らないことはないですよ。なにしろ熱と咳を早く取ってやらなければね。すると、食欲が出るから、衰弱がずっと軽くなる。こういう肺病なんかは、急所を見つけるのが一番です。どうかすると、頭のこういう所(真上)にあることがあるからね。急所を見つければ、割合簡単なものです。肺門淋巴腺なんていうのは、こういう所の毒が溶けて……肺の上のほうから入って出るんですからね。うっちゃらかしておけば、とうに治っている。一生懸命に結核に作りかけたんですがね。実際、現代の人間はかわいそうなものですよ。