昭和二十七年一月十五日 教集06 (1)

〔御伺い〕 淋巴の機能と血液および毒素との関係につき御教えをお願い申し上げます。
 心臓と肝臓というような密接な関係があるように想像されますが。

【 御垂示 】 心臓と肝臓というような関係とは違いますがね。つまり、頭脳とか特に使うから神経が集中するでしょう。淋巴腺というのは、毒素の集まり場所なんです。つまりハキ溜めなんです。風邪を引くと熱が出るでしょう。横から前のほうは痰になって出る。といって、ここからすぐ出るんじゃないですよ。いったん肺に行って、それから痰になって出るんです。つまり、毒素が一時的溜まる機関ですね。それから……出てしまえば良いですが、ここに出ないようにいろんなことをして固めますね。それが瘰癧(るいれき)です。瘰癧というと、固く引っ込むようになりますね。あれは、人間が作ったんです。だから、実に風邪というのは結構なものなんです。風邪を引くと熱が出て、痰や洟が出るでしょう。そうすると、人間はいつも健康でいられるんです。それを、固めるから、しつこくて……肺の中に固める……それで結核を作っているんですね。あれは、実にうまく結核を作ってますよ。あれは、よほど研究しなければね。医学が病気を作る研究は、実に進歩してます。ですから、その犠牲になった人間は、実にかわいそうなものですよ。

「『御教え集』六号,講話篇第六巻p378~379」 昭和27年01月15日