(前節の続き)
それから、結核問題ですけれどもね……これも、どうしても、もうあまりにひどいので、早く世の中の人に知らせなければ、しようがないんですね。今年は、どうしても思いきってやろうと思っているんです。思いきってということは、医学の革命ですね。それには、今度『結核信仰療法』という本ですが……それを、信者向きでなく、一般人向きに書いて、新聞にもウンと広告しようと思っている。それから、各大学ですね。病院、療養所、それから政府の各大臣から国会議員から新聞社……そういう方面に配ろうと思ってます。で、いままで、私はこういうことを書くにも、よほど加減してあった。なにか面倒な問題が起るといけないからね。しかし、今日は言論の自由になったので、そんなことはないから、そこで本当のことを書くつもりです。粗方<あらかた>できてますが、そのうちの、「医学が結核を作る」という原稿を……これが骨子ですがね……いま読ませます。
(御論文「医学が結核を作る」朗読)(著10-p48~54)
いま読んだ通りかなり徹底して書いてありますからね。どういう反響が起るか、ちょっと見逃すことはできないと思います。ところで、いま結核のために、各地に療養所を作るとか、ベッドを作るとか大騒ぎをやってますが、あれが、いま結核増産の方法なんで、たいへんなものです。結核を減産しようと言うんじゃなくて、増産する。米を増産しようと思って減産する。あべこべなものです。次もちょっとおもしろいので。
(御論文「頭を新しくせよ」朗読)(著10-p747~748)
「『御教え集』六号,講話篇第六巻p377~378」 昭和27年01月07日