そんなような具合で、極端に走るということは伊都能売でないからです。それで私は、大乗にあらず小乗にあらず、経と緯を結ばなければならない。経と緯を結んだ真ん中が伊都能売だということになるので、伊都能売式にならなければならないということを常に言ってますが、ところが、いままでの世界というのは、経と緯と両方に偏っていたんですね。そこで、それを結ぶと……結んでから初めて五六七の世になるんですからね。五六七というのは、経緯結んだ形ですね。いっさいがそうなるんだからして、とにかく宗教でもそうならなければならない。宗教というのは思想的なものですからね。だから精神がそうならなければならない。私は『文明の創造』を書いてますが、そういった思想ですね……何々思想……それは伊都能売思想ですね。両方に偏らない、極端にいかない……そういう一つの思想を、だんだん世界の人類に教えるような方法を取るんですがね。
「『御教え集』六号,講話篇第六巻p356」 昭和27年01月03日