△前節から続き△
その他に、この間も言った通り『結核信仰療法』という本ですが、これはいままでの本と違って徹底的のものなんです。いままで私が、医学や健康に関していろいろ書きましたが、これは思いきって書けなかったですね。どうしても……あんまり刺激して、面倒な問題なんか起っちゃいけないと思って、ある程度緩和して書いたんですけれども、そんなことを言っちゃいられなくなってきたですね。結核なんていうのは、年々増えていくんですからね。これはうっちゃらかしておけなくなった。そこで明らさまに、私の思った通りに、本当に書いたんです。なにしろ、結核はお医者が作っている……増やしているということですから……なんというか、お医者に対する……医学に対する挑戦ですね。原子爆弾をぶっつけるわけですね。それで、できあがったら、日本中の大学、医師会、病院、療養所、それから著名なお医者さんとか……そういう所に、みんな配ろうと思っている。いままでは、なるべく刺激を避けて、信者を主にしていたが、今度は敵の本陣に向かって爆弾をぶっつけようというんで、きっとそうとうなセンセーションを起すと思いますね。どの程度かは、いままでやった人はいないから分かりませんが、そうとうな問題になると思いますね。そうなると、結局やむを得ず闘うようなことになるんですね。ただ、先方はなんと出てくるか、ちょっと予想はできませんが、じっとしてはいられないですね。例えば、病院なら病院でも、お医者ばかりでない、他の人もいますからね。それから、政府ですね。厚生省、国会連中とか、各新聞社……いままで、おそらくこんなことをやった人はないんですからね。けれども、これはそうしなければならないんですからね。このためにどうなろうということは、考える必要はないんです。真理は真理ですからね。どっちが良いか……お前たちのやっていることは、こういうわけのものだということを、そこにはっきり暴露するんです。まあ……これも大きな仕事だと思うんです。今年のうちに……もうだいたい……この二、三月ごろ出版することになるでしょう。見ものだと思うんですね。話はそのくらいにしておいて……今日は春だから、原稿は読まないつもりですけれども、お笑い草に「寸鉄」だけを。