御伺い 満四歳の女児、昨年七月疫痢の際、上乳歯が三本根本から折れました。それより上唇が腫れ、本年九月ごろより、折れた歯の上方より外側に向かって尖った歯が見え、かなり肉を破っております。毎朝上唇より膿が出ており、現在もう一本出かかっており、また奥歯下側二本目が内側に倒れ、新しい歯が外側に向かって出ております。上乳歯三本とも歯根が残っております。御浄霊は毎日続けております。薬毒のためでございましょうか。前世の因縁に因るのでございましょうか。また自然に歯根が抜けましょうか。両親は四年前入信。御神体、御屏風観音様は御奉斎させていただいております。
御垂示 これは、単に薬毒ばかりではないですね。一種の罪ですね。これは歯医者に行って抜いてもらったほうが良いですよ。早いです。それはかまいませんよ。歯を抜くとか入れ歯するとかいうのは、別に悪いことはない。けれども、こういう歯が……口の中が順調にいかないということは、やはり原因があるんだからね。だから、早く信仰に入っていればそんなことはないが、いまとなっちゃ歯医者の御厄介になるよりないから、そうしたほうが良いですね。
御伺い 四つですが、麻酔などいたしますが。
御垂示 かまいませんよ。ここ(歯部)だけやるんですからね。そんなことはなんでもない。歯の注射はしばらくすると、歯に出ちゃうから別に心配することはない。それから、麻痺の注射はあまり害にはならないですよ。ふつうの薬毒と違って一時的だからね。
「『御教え集』五号、岡田茂吉全集講話篇第五巻」 昭和26年12月11日