昭和二十六年十二月二十一日  『御教え集』五号 (1) 

御教え 今度、結核問題に対して本を作って、信者向きでなく、一般に……医学界に原子爆弾をぶつける……こういう考えなんですがね。なにしろ、あんまり馬鹿馬鹿しいことをしているんで、とうてい黙っちゃいられない状態になってますね。以前から、結核の間違いなんかを書いて、本を出したりいろいろしたんですが、いままでは思いきって書かなかったんですね。どうも、なんだか危ないような気がしたんで、よほど緩和して書いたんです。けれども、だんだん調べてみると、法律上からは別に引っ掛かるような点はないし、それと、いつまではっきり言わないわけにはいかないようになってきたんで、本当のことを、ありのまま書いたんです。そこで、これを……できたら今度新聞広告を何回も出そうと思っている。それから、日本中の大学の医学部とか、医師会とか、大病院とか、肺病に関した病院、療養所、それから新聞社、主な官庁と……そういう方面に配ろうと思ってます。一人でも多く読ませようと思ってね。そういう意味で書き始めたんですが、まだ最初のうちですけれども、やはり英文に訳して、外国にもやろうと思ってますがね。世界に向かっての原子爆弾ですね。本の名前は『結核信仰療法』としたんです。

(御論文「序文」「医学が結核を作る」「結核は感染しない」朗読)〔「著述篇」第一〇巻四六-五七頁〕
(文中に「某夫人とキッス……」とあり)

 某夫人というのは、いまの私の奥さんなんですよ。いまはあんなに太ってますが、以前は結核で喀血して、血痰を出して、骨と皮になっていた。その前に私がやってみて、伝染しないということが分かった。なにも……妻とキッスしても、差し支えないですからね。

 このくらいはっきりすれば、少しは解るだろうと思いますね。むしろ、多いに反感を持ったり、憤慨したりするかもしれませんがね。そうなれば、かえっておもしろいですよ。どうせ、間違っちゃいないんだから……本当なんだから、解るのも早くなるというわけですからね。ですから、とにかくそうとうのセンセーションを起すだろうと思います。そんな騒がしいことはしっこないんですが、どうしてもそこまでしなければ、多くの人間を救うことはできないですからね。実に間違った医学のために結核を増やしているんですから、いかにたくさんの人が悩み苦しんでいるかは、これは実に分かりきったことですからね。それを、いま救ってやることが一番必要なわけですね。なにしろこっちは、本当の証拠を見せるんだから、なんでもないわけだ。実際言うと、医学でも薄々は解っているんですよ。解っているけれども、なんですね……しようがないというか……ちょうど、他のことに例えてみると、良く解るんですよ。いま問題になっている官吏の汚職ですね、結局知れて刑務所に行くということは解っているんですよ。けれども、金が欲しいとか酒が飲みたいとか女が欲しいとかいう……そいつが、我慢できない。そこで、あわよくば、ごまかし得るというわけですね。ですから、結核療法なんかやっても、駄目……たいして効果がないということは解ってますが、それをやらなければ「メシ」が食えないし、そうかといって、自分たちが作っているということまでは解っていないんですね。浄化停止をすれば、苦痛が減るから、これで治ると思っているくらいなものですね。浄化停止をすれば、苦痛が減るというのは、まだ良いほうで、学理上からいって、そうなるべきことになっていると言うんです……あんがい多いんですよ。思ったよりは治らない……「先生、どういうわけだろう」と患者が聞くと、「そんなわけはない。理屈から行くと治るんだから、あなたがどうかしている」と言う。私も経験があります……昔、歯が痛いときにね。歯の学士かなにかです。一カ月くらい経ってから行って、まだ痛い……そう言ったんです。すると「そんなことはない。たしかに良くなっているんだ。それで痛むのはどうかしている。あなたのほうが間違っている」こう言うんですからね。つまり痛みがあっても、学理上から言ったら、治っているんだ、と言うんです。ずいぶん変な理屈ですね。われわれは事実を一番上にしているんですね。ところが、そういう人たちは、事実より理屈を上にしている。よく、浄霊するときに、こんな……手を振ったくらいで治るわけがない。いったいどういう理屈になっているか、それを聞かしてもらおうというのが、よくありますよ。理屈に捉われているんですね。理屈よりも事実ですね。病気だから良いが……ごちそうする場合に、これは理屈からいってうまいんだ、と言うが、食べてみるとまずい。それから、嫁をもらう場合に、あれは気立てが良い、器量が良い。だからあれをもらおうと言う……そういった人間の好き嫌いは理屈ではないですからね。これは言う必要はないが……感じですからね。あれは好きだ。好きだと言ってそんな美人ではない。それに、そう教育もない。あれと同じです。なんでも理屈ずくめですね。それが、文明の弊害と言いますかね。そんなようなわけで、この論文なんかも、どこまでも事実で押していくんですがね。結局において、どんなに医者のほうで文句言ったところで、事実には勝てないから、結局は先が負けるに決まってますがね。

(寄書「神は子供を慈しみ給う」)〔「著述篇」補巻三、五六〇-五六三頁〕

 だんだん、結核製造も……つまり準備が整ってきたんで、子供から製造にとりかかるんですね。いま、日本でストレプトマイシンの製造なんか、非常に増えてきて、いろんな……結核に関係した薬ですね。そういうようなものも、輸出するんです。どこに輸出するかというとインド、ビルマ、マレー、そういう方面にずいぶん出るんです。そうしてみると、あっちのほうも結核患者が非常に増えてきたんですね。邪神の計画通りですね。

 邪神というのは、人類を弱らせるというのが手なんです。だから、西洋医学というのは、邪神がこしらえたものなんです。これもいずれ発表しますがね。そこで、医学の間違いを私が発見したんで、邪神のほうでは大恐慌なんです。そこで、私がこういう論文なんか書くと、それは邪魔するんです。このごろはだいぶ邪神のほうが力が減ってきましたがね。とにかく邪神のほうはますます手を拡げて、子供からとやっている。いまの『結核信仰療法』のほうもそれなんです。やっぱり九分九厘と一厘の闘いなんです。一厘の一つの現われですね。

「『御教え集』五号、岡田茂吉全集講話篇第五巻p252」 昭和26年12月21日