昭和二十六年十二月十八日  『御教え集』五号 (2) 

御教え 今度、結核問題……これについて、いままでも『結核の革命的療法』なんて出しましたが、いままでは徹底して書かなかったんです。なぜと言って、徹底して書くと、ぜんぜん医学というものを、まるでこき下ろしてしまうので、なにかうるさい問題でも起ると、と加減していた。あんまり、間違ったことでみんなが苦しんでいるので、そんなことを言っておられない。それからもう一つは、良く調べてみると、そういうふうに論じても法規には触れないそうですから、そこで今度は、私は思いきって、言いたいだけは書いてますからね。これを、できたら連続的に新聞広告して、各大学の医学部……これは日本中ですよ。病院から著名な医者とか……結核に関したね。そこに配布しようと思っている。まあ、原子爆弾ですね。これが本当のものなんです。いままではこれまで書けなかった。だからいままでは……ちょっと靴の裏から掻くような……そういう点があったがね。この本の名前は『結核信仰療法』というんです。

(御論文「序文」「医学が結核を作る」「結核は感染しない」朗読)〔「著述篇」第一〇巻四六-五七頁〕

 かなり思いきって……これが本当で、先のほうが嘘だから、ちっとも恐れることはない。いくらでも証拠をお目にかけますからね。

 これは、医学の犠牲になった人の経路をお蔭話として書いてあるんですが、実に良く書いてある。まったくこれを読んだら、解るのも解るし、実際涙がこぼれるくらいです。

(御論文「医学が悲劇を作る」およびお蔭話朗読)〔「著述篇」補巻二、四一五-四一九頁〕

 なかなか良く書いてあります。もっとも実際ですからね。拵え事じゃ感動するように書けません。いまの一人だけ……いまの人のを読んだだけでも、ふつうの頭ならピンとくるんですがね。

「『御教え集』五号、岡田茂吉全集講話篇第五巻」 昭和26年12月18日