(御論文「絶対力」朗読)〔「著述篇」第一〇巻三三七-三四〇頁〕
これについてちょっとおもしろいのは、今度ダレス国務次官補ですね。いま来てますが……あの人が昨日、講演した中に、世界平和を確保するについては、東洋においては日本、西洋においてはアメリカだと、これが両方とも手をつないでやることが一番必要な問題だ。こういうことを言っている。私が前から言っている、経の中心は日本であり、緯の中心がアメリカである、という……だから、どうしても日本とアメリカは結ばなければならない。結ぶ時期が来ると、前から言いましたが、今度ダレスさんの言葉が、ちょうどそれと同じなんですね。要するに、それが具体的に一歩実現に入った、というように思われるんですよ。その経緯、結ぶんですね。結ぶそのごく種の中心ですね。それが私がやる仕事なんですよ。それはいつも言う通り、伊都能売ですね。バッジの形ですけれどもね。その意味が解れば、メシヤ教というものの根本が解るわけですね。それで、いま言う通り、経緯が結んで力が出るんです。力の文字や言霊の説明をしたんですが、いままでは経緯を結んでなかった。それで、力が出なかった。釈尊にしろキリストにしろね。キリストなんかは、奇蹟によって病気を治したと、『バイブル』に書いてますが、それはあったに違いないが、キリスト御自分だけで、弟子はできなかったですね。というのは力が小さかったんですね。ところがメシヤ教のほうは、私の弟子がキリストくらいのことをやっているんですからね。そうすると、力の大きさというのは、ぜんぜん比較にならないんですからね。なぜそういう力が出てきたかと言うと、経緯が本当に結ばれてきたんですね。それで本当の力が出るんですから、結局力なんですよ。じゃ神様のほうだけに力があるかというと、邪神のほうにも力があるんです。邪神は九分九厘、神様は一厘とね。九分九厘の力を持っている。だから、いろんな……なにしろ邪神に負けるんですよ。だから、教祖が現われたときは、そうとうな力を持っているから、その宗教も拡がったんですね。しかし、だんだん衰えてきて……仏教にしろキリスト教にしろ……ほとんど力がなくなった、というのは邪神のほうが、力が勝ったために、だんだん抑えつけられたんですね。しかし、抑えつけきりにはならないですね。一厘は神様が勝っているからね。九分九厘まで抑えつけられたんですね。それがいまなんです。そこで一番分かるのは、そうとう大きな宗教になると、病院をこしらえてますね。天理教なんかもこしらえてますね。あれは、神の力が駄目だということを表現してますね。ところがメシヤ教は、病院を作るどころではない、病院をなくしようというんですからね。さっきの論文なんか、露骨に医学をなくしようというんですからね。それはなにかというと、力ですよ。もし力がなかったら、そんな突拍子もないことを言えるわけがないですからね。