昭和二十六年十二月十五日  『御教え集』五号 (2) 

御伺い 二〇年前より両足首に痛みを感じ、五、六年前足首に根のない「オデキ」ができ、ジュクジュクしてあまり膿も出ませんでした。梅毒ではないかと六百六号を一五本打ち、なんの変化もなく、種々医者の手当てを受けましたが、レノールといい一〇〇〇人に一人くらいしか治らないと言われました。四年前に右足の親指の次の指を三分の一ほど落としてしまい、同時に身動きができなくなり、その後二四年五月、一家入信御神体も御奉斎させていただきました。御守護いただき動けるようになり、指先が崩れるのも止まり、最近は少しの農事の手伝いもできるようになりましたが、足の「オデキ」は、特に昨年の暮れより毎日午後の三時から夜の九時まで、激痛を感じます。私の家の本家は、昔代官であり、門番の妻が手足、顔、露出部が崩れる病気となったため、四代前の人が本家の命令によって無理に追い出したらしく、そのとき門番には二人の子供があり、一人をそこに捨て置き、病む妻と一人の子を連れて旅立ち、途中妻は死亡、門番は三島に流れ、今日は立派な米屋をいたしております。捨て置かれた子供は、私の所より三里山奥にもらわれ、その子供が、私の母親でございます。母は三〇歳ごろより、露出した部分に私の足のごとき「オデキ」ができ、四八歳で死亡。長男も二八歳で同病にて倒れ、次男は船乗りで、やはり同病を苦に海中に投身死亡いたしております。右は霊的関係がございましょうか。また門番の妻(改名不明)はお祀りすべきでございましょうか。

御垂示 一〇〇〇人に一人……まあ、こう言っておけば一番間違いないな……だれも分からないからね。これは珍しいですね。ちょっと、癩病みたいですけれども、これほどひどく痛むのなら癩病じゃないです。やはり霊ですね。非常に強い怨みですね。けれども、治るには治りますがね。別にたいしたことじゃないんですからね。やっぱり、気長にやれば治りますよ。それから、やっぱり自分でも浄霊すると良いですね。悪い所をね。力をできるだけ抜いてやれば、だんだん治って行くわけですがね。しかも痛むんですから治りは早いんですがね。治り良いんですね。痛むのなら、霊的にしろ体的にしろ、浄化だから、かえって始末が良いですよ。どうも、浄霊に力が入っているんだね。自分でやっただけでも結構治りますよ。いま言ったようにできるだけ力を抜いてやってご覧なさい。

「『御教え集』五号、岡田茂吉全集講話篇第五巻」 昭和26年12月15日