昭和二十六年十二月八日 『御垂示録』五号 (30)

〔 質問者 〕『旧約聖書』を見ますと、昔の古い人の年が六〇〇、八〇〇となっておりますが、日月の運行が違うのでございましょうか。

 いや、そんなことはない。
  

〔 質問者 〕ノアの洪水は、ノアが六〇〇歳のときと。

 それは嘘ですね。『旧約聖書』ね……あれは、実に荒唐無稽なものです。しかし、ぜんぜん嘘ではないですよ。実にすばらしいものがありますよ。しかしいろいろな……一種の、あの時代のお筆先みたいなもので……奇々妙々な、暗示的なもので、あれをそのまま信じてはいけません。

 武内宿禰は三百四十何歳で、これは本当です。
  

〔 質問者 〕天津教にあります。

 あれは、どうも未だはっきり分からないが、私は別に知る必要もないからそのままにしてますが、建物の大きいのが……間口四〇〇間、奥行五〇〇間とね。あの時代にあんな大きなのができるはずはない。

 天鳥舟尊というのがありますね。どこの国に行ったとか……あの時代に、飛行機みたいな、そんなことがあるわけがない。なにかの寓意かもしれないですね。いずれ、神様に聞こうと思っているがね。ぜんぜん嘘でもないですがね。というのは、日本の高い山には、みんなそうとう大きな建物があった。富士山でも、昔兄の花咲爺姫の御殿があった。越中の立山……大雄山ですね。そこに立派な御殿があった。いまも土台があると言うんです。その時代は非常に洪水があるので、高い所高い所となったんですね。そういうことをおおげさに書いたんですね。アフリカというのは、あの時分に旱だったので、どこかから御神体を持ってきて、アメフリ神社と言うのを詰めてアフ神社となった。

「『御垂示録』五号、岡田茂吉全集講話篇第四巻」 昭和26年12月08日