御教え 今度、自然農法の「特集号」を出そうと思ってますがね。それで、論文だけを書いたんですが、まだお蔭話ですね……それが少ないんで、良く聞いてみると、今月か、来月……春にならなければ、本当に無肥料栽培の成績ですね……それが無理だと言うんです。新聞に出すだけくらい集まったら、出すつもりです。それで、これを全国的に、各農会とか新聞社、参衆両議院とか……そういった方面に配布しようと思っている。できるだけ早く、農業革命……それをやりたいと思う。いまそれが、日本としては重要問題ですからね。その論文ですね。これを一通り読めば解るはずですがね。以前よりか、ずっと解るように書けたと思うんです。
(御論文「農業の大革命 五カ年にして米の五割増産は確実」朗読)〔「著述篇」第一〇巻三五四-三六六頁〕
それから、いつも言う通り、医薬が病気を作っているわけですがね。その非常に良い例が、お蔭話としてきたからして、説明を添えて出そうと思いますがね。
(御論文「医学が悲劇を作る」およびお蔭話朗読)〔「著述篇」補巻二、四一五-四一九頁〕
よく心情を書いてありますね。まったく、これを読んだら、どんな人でも目頭が熱くなりますよ。でも、これがつまり医学なるものの働き……と言うと変だけれども、お蔭でも変だが、こういうことを、ぜんぜん知らないんですからね。たいへんな世の中ですよ。だから、これを知らせなかったら、あんまり人間がかわいそすぎますよね。だからまったく、私がこのことを人類に知らせなかったら、本当に、どうなったか分からないですね。
「『御教え集』五号、岡田茂吉全集講話篇第五巻」 昭和26年12月06日