〔 質問者 〕一昨年、国常立尊が北海道の芦別山からインドにおいでになられたことを霊視し、その後『御教え集』第三号を読ませていただき、人類の昔の姿につき……ずっと以前は、半獣半人であったという。
いまだってそうだ。
〔 質問者 〕そこを読ませていただきますと、急に眠くなり、二時間ほど眠りました。明くる朝、霊視により身の丈六尺で、一寸から一寸五分くらいの毛が生えており、足の甲が非常に厚く、幅が広く、一夜千里と言うが、その比ではないほどに早く走れるそうです。左の肩から右の肩に獣の皮の衣を巻き、長い杖をつき、目は大きいそうです。その人は当時の学者であって、文字を工夫して人々に知らせたそうで、二〇ばかりの記号のような文字を書き、当時の穴居の三つの形を霊視したそうです。また、土で焼いた皿と壷がありましたそうです。将来どのようにいたしましたらよろしいでしょうか。
それは合ってますがね。将来、どうということは、それは霊の意志にあるんだから、つまりただ単に、自分が先に……神代でもない……原始時代の有様を見せてくれたんですね。しかし、それは意味はないわけじゃないですね。そういうことを知らせるということも良いことですよ。そういうことを信者にも知らせたいという心持ちもあるでしょうがね。今後どういうふうにするか、それによって判断をすべきことはするんですが、差し当たってどうということはないですね。
〔 質問者 〕一応信じましても。
良いですよ。間違いない。そんなようですからね……古い時代はね。それでも陶器やなにか作ってあるから、ごく古くもないですね。
〔 質問者 〕人間が弓矢を持った以前だと言っております。
弓矢を持ったより、ずっと古いですね。
〔 質問者 〕だいたい、いつごろでございましょうか。
だから、ごく古くはないですが……獣から人間になる間だから、数万年……何万年だね。ほうぼうから掘り出した陶器なんか、いまありますが、この間の博物館なんかにたくさんあるね。この間の博物館のは、ごく原始時代のいろんな茶碗、お皿みたいなような形をしたもの……だんだん進んで現在のような花生けだとかになった。良く分かりますね。私は、先に神懸りになったとき……五〇万年前だがね。
最初米ができたとき、いっぺんに五、六粒くらいしかなかった。だんだん進化してたくさん作るようになった。だから、米粒はだんだん増えていくものです。いまにもっと増えます。だいたい一五〇粒くらいですが、三〇〇粒になり、五〇〇粒になる……人口が増えるに従ってね。人間は、粒がいまのままと思うから心配するが、粒が増えればなんでもない。日本人が何億になっても大丈夫です。
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