昭和二十六年十二月一日  『御教え集』四号 (2) 

御伺い 八歳の女子、生後八カ月目に引きつけを起し、その後三カ月に一回ずつ引きつけを起し、四歳からは春、秋と二回くらい起しております。引きつけは、五日間くらい連続で、そのたびごとに口から泡のようなものをいくぶん出すようです。三歳までは水薬散薬を服用(約二カ年)四歳になり注射四、五本打ちました。その後なにもしておりません。昨年近所の方の奨めにより霊友会に入りましたが「三代前にこの子供と同じような子供が生まれ、その子を池の中に入れて殺したことがある。そのためである」と言われました。しかし、この三代前のことは私どもにはぜんぜん分かりません。引きつけを起さないときは、一日中非常に水を欲します。また手に触れるものは、食物でもどんなものでも臭いを嗅ぐ癖を持っております。また引きつけの発作を起す前には、食事はいくらでも食べます。気性は荒く言葉は簡単な単語しか言えません。こちらからの問いに対して返事はできませんが、自分からの要求はいたします。一〇月にお道の事を聞き、Y出張所に御浄霊をいただきに通い始めました。初めは御浄霊を非常に厭がりましたが、最近ではおとなしくいただくようになりました。一〇月末日、御屏風観音様を御奉斎させていただきました。夫はまだ入信いたしておりません。この子の引きつけは霊的関係がございましょうか。また、御浄霊の箇所につき御教示のほどお願い申し上げます。

御垂示 霊的ですね。三代前に……池の中に……これは違うな。池の中に入れて殺したとすれば、大いに水を飲まなければならない。すると、これが生まれ変わってきたり憑依して、かえって水を欲しがらないわけですね。やっぱり龍神ですね。龍神は一番水を飲みたがるんですからね。だからふつうの人でも、水を飲みたがる人がありますが、あれはみんな龍神の生まれ変わりか、憑依です。そういう人の顔は角張っていたり、目が引っ込んでいたり、龍神的な顔をしてますからね。つまり、祖先の一員で、龍神に堕ちている。それが憑っているんです。これは、救ってやれば人間に生まれ変わってきますからね。これはぜひ救わなければならない。浄霊は、龍神はここに憑ってます……前頭部の中を中心にして、首のまわりに固まりがありますから、それをやる。しかし、そうとう長くかかります……こういうのはね。数年はかかるとみなければならない。しかし、結局は治るんだから、一生治らないよりは結構です。やはり、光明如来様をお祀りして、その部屋に寝かせておいたほうが早いです。

「『御教え集』五号、岡田茂吉全集講話篇第五巻」 昭和26年12月01日