昭和二十六年十一月十五日  『御教え集』四号 (4)

御伺い O・K(二六歳)、昨年九月ごろより左奥歯の付近が腫れ上がり、痛みに耐えかね医者に診せたところ、親不知歯が生えたためだと言いますので、抜きましたところがだんだん腫れ上がり、激痛のため医師に通いビタミン注射その他の注射数十本いたしましたが、なんの変化もなく、御嶽教の祈祷師に見てもらったところ、これはたいへんなお障りがあるから、おすがりすれば簡単に治ると言われ、四〇日ほどすがっておりましたが、なんの変化もなく、その後、浜松の専門医に診てもらいザルコームと診断され入院いたしました。ラジウム治療を二〇日ほど続けましたが、ラジウム治療の痛みに耐えかね退院いたし、本年三月お道のお話をお聞きし、御浄霊をいただき、御守護によりたいへん楽にさせていただきましたが、六月ごろよりまた化膿し始め、口中はものすごく腫れ上がり、顔半面二カ所に、ちょうど瓢箪型のように腫れ、口は開かず流動物だけを摂っております。御浄霊をいただきますと、血と膿のようなものが流れるように出ます。常にたくさん出ております。一〇月ごろから、左半身、特に足のほうが痛み、なかなか腫れております。本人は一心におすがりいたしておりますが、家族はまだ入信いたしておりません。なお、御屏風観音様は御奉斎させていただいておりますが、御神体はまだでございます。御浄霊は、患部および腎臓でよろしゅうございましょうか。

御垂示 これは本当に危ないところでしたね。最初、左奥歯の付近……これはうっちゃらかしておけば、こんなに腫れて、それで治っちゃったんです。親不知歯が生え……というのは、これは要するに見込み違いですね。親不知歯が生えたといってもそんなに痛むものではないです。激痛というのは、他の原因です。ここ(歯)から毒が出ようとする。下歯の痛みはこれ(頚部淋巴腺)がこう(下歯に向かい)いく。上歯のは頭の毒がいく。だんだん腫れ上がり……見当違いだからね。ビタミン……これが悪いな。御嶽教でなんの変化もない……やっぱり一種の詐欺ですね。神様詐欺というやつですね。私は……ひどい言い方かもしれないが……治ると言って、そうしていろんなことをして治らないというのは……悪意ではないが、結局一種の詐欺ですね。ラジウム治療の痛みに耐えかね……と言うんだから、これもやっぱり詐欺ですね。痛みが減るなら良いが、よけい痛むんだからね。つまり、元からあった毒と薬毒ですね。それが、ここから血膿になって出るんですから、たいへん結構です。常にたくさん……結構です。これは、出るだけ出れば治っちゃうんだからね。特に足が痛みます……それは、足のほうまで流れるんです。これは浄霊すれば順々に治っていきます。これはひどいように見えて、割合楽な病気です。だいぶ原料がたくさんあるから、それが出るのに時日がかかる……というんです。患部と、足の悪い所は、足と……そういう所を浄霊すればそれで良いです。

「『御教え集』四号、岡田茂吉全集講話篇第五巻」 昭和26年11月15日