(御論文「無神迷信」朗読)〔「著述篇」第九巻五九七-六〇〇頁〕
御教え もう少し書くつもりなんですがね。それは、先にも少し……ちょっと、書いたことがありますがね。人の目をごまかし得ても、自分の目をごまかし得ないということを……先に、書いたつもりですがね。だから、だれも知らないと思っても、自分だけは知っているんです。ところが、自分というのは、霊線によって神様に繋がってますから、なにかあると、自分が知っていることは、取り締まりのほうにすぐ知れちゃうんです。つまり、閻魔の浄玻璃の鏡のようなものですね。そこで、審きと言うか、浄化と言うか……起るので、その点を知らせれば良いんです。だからいまの文化というのは、実に安直なもので、ああいう……そうとう社会的にも偉い人たちが、ほとんど悪いことをしてない者はないくらいですからね。 それでいま……ここに役人の人がいたら……なんですけれどもね……官吏という……役人というのは、実に信仰が嫌いなんです。ですから、役人で信仰に入るというのは非常に少ないんです。少ないから、役人で信仰に入るのは……非常に偉い人ですね。そんなような具合ですから、無神者というのは役人、新聞屋とかジャーナリストですね。だから、そういう人は、どうしても隠し事をしたがる。そういった、社会を指導するような、社会の上に立つような人が、そういうことをするから、どうしても一般はまねする。それをわれわれは打ち破るんですから、なかなかたいへんなことです。これは人間業ではないから……神様がやっているからできるようなものの、それを解らせるということです。そうでなければ、いくらでも出てくるわけですね。だから、始終政府では官紀粛正だとか、いろいろやってますが、一時的なもので……いまだいぶやかましくなったから、当分の間気をつけよう、いまにほとぼりが冷めたら……いまのところはそのつもりでやりたまえ、というような具合でね。だから、いつまで経っても、後々と出る。医学の対症療法みたいなものです。痛い所は、注射で取る。熱い所は氷で冷ますという……つまり、表面に出た所をやるという……それが、いまの文化ですからね。われわれのほうは、外に出たものはたいして問題にしないが、出るべき元ですね。それをギュッとやっつけるんです。ところが、こっちのほうは目に見えない仕事で、向こうのほうは目に見える仕事だから……警察や法律で抑えつけるから、はっきり効果があるように思われる。ところが、われわれのほうは、その何倍、何十倍の効果があるが、目に見えない効果だからね。ちょうど、浄霊でやるのを医者の機械でやるようなものですね。
お蔭話に出てますが、最初は手を振ってやれば……治るものかと、失望したとあるが、ところが明くる日になるとだいぶ良いので、変だということになる。それと、ちっとも異わないですね。これが唯物教育の結果です。つまり唯物思想が悪の根本になるわけです。そこで、この間も、悪がいままで必要だったという論文を書きましたが、それと同じように、みんなカチカチの唯物思想になったということも、これはいままでは必要だったんです。それでなかったら唯物文化は発達しないんですから、そのために発達したが、その代わりよけいな……あってはいけないものがあるから、救世教はそれを取るという仕事なんです。これは、良いものをこしらえようとする場合に、ゴミとかカスとか、いろんな汚いものができるんだから、それを未だ取りきれないで、汚い……削った粉だとか、いろんなものがあるんですね。あるのがそれで良いとしているのが、いまの文化です。苦しみながら、それに気がつかないでいる。そこでわれわれのほうは、できあがったものはとっておいて、汚いものは掃除していく……しなければならないと言うんです。ところが、使い途になるのは少なくて、カスのほうがずっと多いんです。だから厄介ですが、神様がやられているんだからね。いずれはちゃんと掃除ができますがね。その掃除というのは……だんだん、掃除されるべく、神様の力が強くなりますからね。それが、つまり火素が増えるんですね。霊界が違ってくるから、結局において、浄化がどんどん強くなりますからね。いま信仰に入っている信者ですね。信者もずいぶん浄化が強くなっているが、信者だから浄霊で解決がついてますが、一般……世の中に浄化が強くくるようになると、これはたいへんです。いくぶんそういう傾向が見えてきましたがね。
いままでは寒くなると赤痢がなくなるが、今年は寒くなっても赤痢が出るんですね。ああいうのは、浄化が強くなったんですね。一番始末が悪いのは薬毒ですが。
狐が薬毒を知っているんです。それで、人間に教えているのがありますからね。
(御論文「狐霊でさえ薬毒の害を知ってる」およびお蔭話朗読)〔「著述篇」補巻二、四〇八-四一一頁〕
それから、BCG問題について、この間新聞に出ていたある村のことがちょっとおもしろいと思うので、それに書き添えたのと一緒に新聞に出して、この間のも、これも厚生大臣に送ってやろうと思ってますがね。
(御論文「BCG問題」朗読)〔「著述篇」第九巻五六四-五六五頁〕