昭和二十六年十一月二十八日  『御教え集』四号 (3) 

御伺い 二七歳の男、二四年の暮れより、急に声がかれ食物が通らなくなり、医診では喉頭結核と言われ、それまで胸は、なんの自覚症状もなかったのですが、レントゲンの結果両肺がそうとうに進んでいるとのことで、医療を加えておりましたが、あまり良くないので、二五年九月より二六年四月まで約七カ月入院いたし、ストレプトマイシン五〇本、他にチビオン六カ月服用いたしましたが、右肺が癒着しているから肋骨五本切らなくてはいけないと言われ、手術が厭で退院いたし、もっぱら食事療法を行なっております。自分ではいまのところ、なんの苦痛もなく少しくらいの仕事ができますが、血沈も多くレントゲンも完全でないので、勤めることもできませんので、御浄霊で治したいと申しております。チビオンがたいへん腎臓を侵すとのことでございますが、これを浄霊させていただいてよろしいものでございましょうか。

御垂示 浄霊させていただいて……よろしいでしょうかというのは変ですね。だって浄霊しなかったら、絶対に治りませんよ。他に治す方法はないんですからね。させていただいて……良いも悪いもない……治りたければ、すれば良い。あの世に行きたければ、止すと。この人はたいしたことはないですね。

 ただ、薬毒ですね。薬毒を入れなかったら簡単に治るものですがね。浄霊すると薬毒の浄化作用が起りますから、それを、あらかじめ承知してやれば良いですね。それに、まだ体が衰弱してないから、体を掃除する間はたいしたことはないから、ふつうの浄霊で良いわけですね。

「『御教え集』四号、岡田茂吉全集講話篇第五巻」 昭和26年11月28日