御伺い M・Y(昭和二五年一一月二九日入信。四四歳)御神体、御屏風観音様は御奉斎させていただいております。病歴としては、
一、一八歳のとき、柔道にて右肺部乾性肋膜。
二、二三歳のとき、中耳炎手術。
三、二四歳のとき、蓄膿症手術。
四、三三歳のとき、鼠蹊腺部切開手術。
五、三九歳のとき、右肺部湿性肋膜にて一カ年療養。
六、四二歳のとき、右肺に空洞(直経三センチ)あるをもって、病院にて加療。
七、四三歳のとき、国鉄を休職、自宅にて療養。
この間洋薬、漢方薬などそうとうに使用しております。特に三二歳に渡支以来、帰国まで八年間「征露丸」を常用しておりました。四二歳のとき肺を患い、一年間毎月二回ほど気胸をいたしておりました。昨年一一月入信させていただき罪多き一家ではございますが、御守護をいただきまして、一二月中旬ごろから床を離れ教会に通えるようになり、御浄霊をいただき、たいして休むこともなく、明主様の御参詣も毎旬させていただき、教会の座談会にも出席させていただきました。九月初めより喀痰の量も多く、食事も進まなくなり、臥床する日のほうが多くなりました。一〇月上旬より、浄化も強いので、御浄霊は二日おきくらいにさせていただいております。特に咽喉部に痛みを感じ、食欲もなく体の衰弱が目に見えてまいりました。現在食事はお粥一杯くらい、その他パン小量、水は欲しくても単独では飲めず、パンに浸してとる程度でございます。下痢は少量ではございますが、一日四、五回程度でございます。なお、両足および左手の甲に少し浮腫みを感じております。霊的としては。
長兄(六〇歳)は屋根より落ち屋根鋏にて咽喉をつき即死、四兄(三五歳)五兄(四二歳)ともに肺結核にて死亡しております。薬毒も多く霊的にも深い因縁をもっておりますが執着はなくすべてはお任せいたしておりますが、御浄霊の上に特に注意すべき点を御教示賜りたくお願い申し上げます。
御垂示 ずいぶんこの人は……まあ、しかし医学を頼ったら、こういうことになるわけですね。罪多き一家……じゃない。薬多き一家だ。屋根鋏というのは。
御伺い 大きな鋏でございます。
御垂示 あれが、屋根鋏ですか。屋根を切る鋏かと。
これは、霊的はありませんね。これは、医療的ですね。湿性肋膜……これがそうとう固まっているな。まあ薬毒ですね。それでただ、薬毒が浄化が強いからね。やっぱり、痰になって出たり、微熱も出るし、それで食欲不振なんです。痰に薬毒があるから、咽喉が荒れる。それで痛んで、あんまり食えない衰弱ですね……衰弱さえうまく堪えられれば、これは治るにきまってますが、だからこういうのは難しいんです。浄霊すると、ますます浄化しますしね。そうかといって、うっちゃらかしておくと、いろいろ苦痛があるからね。これは、臨機応変にやる。一番肝腎なことは、急所を見つけてやる。一番痛むなり……苦痛ですね。これは一、二、三、四と急所がありますから、一の急所を発見してやる。それから二の急所をやる。こういうふうに、順序良くやるとうまくいきます。それを、一をやらずに二、三をやるから、馬鹿に苦しくなる。
御伺い すべてを明主様にお任せする心境になっております。
御垂示 その心境が結構じゃないですか。ここ(頸部淋巴腺)をやってますか。ここに熱があるでしょう、ここですね。これが溶けて咽喉にいくんです。どっちかに固まりがあって、熱があるんです。