御伺い 私の妹H(一九歳)は本年二月より中耳炎と言われ通院中、四月ごろより体がふらつき転ぶようになり、八月ごろには目の前が急に暗くなること一日数回に及びましたところ、医師は脳癌と言い手術するとのことに家に帰り、九月より御浄霊いただき、お蔭様で当時の浮腫と首筋の腫れは治り、現在は延髄が浄化して動かせないような状態で、まだふらつき、歩くときには中心がとれず、自然に早く歩き、酒に酔ったような状態です。発病とともに種々の注射もやっておりますが、霊的と思われます点もございますが、いかがいたしましたらよろしいものでございましょうか。
祖霊中に癲癇で死亡、頭と胴とが離れ離れになって川に流れた者もあり、また祖母には一男六女あり、男子は癲癇で死亡、その嫁は産後死亡、六女は他に嫁し行先不明となり、従って養女としていまの私の母がまいり、父は酒飲みでよく暴れましたが、腹膜を起し、血を吐き死亡しております。なお、私の夫も戦病死しており、現在は女のみでございます。御屏風観音様は御奉斎させていただいております。
御垂示 脳癌で手術……おかしいですね。医学のほうは、脳癌になると死ぬとしてあるがね。脳癌になれば割合に早く死ぬんですね。それで恐れているんですがね。ずいぶん厄介な家ですね。これは、霊的ではないらしいですね。癲癇とは違うな。やっぱり、ここに毒がある……後頭部から延髄にかけて固まりがありますよ。ここを浄霊すれば治りますね。延髄が浄化して……これですね。ここに固まりがまだ残っているんだ。それを浄霊すれば、それで治りますよ。たいしたものではない。
「『御教え集』四号、岡田茂吉全集講話篇第五巻」 昭和26年11月25日