昭和二十六年十一月十一日  『御教え集』四号 (3)

御伺い 過日お伺い申し上げましたM・A(四三歳)でございますが御守護によりたいへん楽にさせていただきました。現在は尿はふつうに出ておりながら、浮腫みが依然として引きません。蛇の祟りだと御垂示をいただきまして、本人に聞きましたところ、五年前に兎を食べに来た青大将を半殺しにして、枯れ草にて焼き、ブツ切りにして、鶏に食べさせたそうでございます。本人はいまさらながら後悔いたしております。発作は、夜も昼も二、三回くらい起きます。発作が起きますと、非常に苦しみ、胴は締めつけられるようで、浮腫みが固くなります。足のほうも固くなり針で刺されるような苦しみでございます。発作の状態は蛇が焼かれて苦しむのと同様で、浮腫みの所より油のようなものが出ます。また手足の筋が吊り上がり、息苦しくなり、二目と見られません。右のような状態でございますが食欲は健康者以上でございます。なにとぞ御垂示賜りたくお願い申し上げます。

御垂示 蛇だから締めるんだね。蛇の祟りですね。これは祖霊かもしれないな。だから、よく光明如来様にお願いして、ここ(前頭部)を中心に全体をやれば良い。そうしているうちに自然自然に蛇も承知して、蛇が救われてきますからね。そこで、光明如来様にお願いする場合に、蛇の霊を救って、早く人間に生まれ変わってくるようにと言ってお願いする。それが、蛇が一番喜ぶんです。蛇が殺されても、人間に生まれ変わるようにと言うと喜びます。

 私も箱根にいる時分に、ちょいちょい出てくるんで、殺したんですが、すぐ人間に生まれ変わるようにと言うんです。すると喜ぶんです。喜ぶというのは……すぐに憑ってきますからね。気持ちが良くなる。

御伺い 夜中にお腹がすくのでございますが。

御垂示 それは、蛇が食うんだ。

御伺い 光明如来様は教会にお預かりしており、お寺のような所で、お祀りするような所がなく、そこも出て行くように言われております。

御垂示 立ち退き命令か。行き所がないのかね。

御伺い 東京になにかあるそうです。本人はおすがりしておりますが、村では評判になっており、医者にかけないで、そんなことしていると、注目しております。

御垂示 それじゃ、悪いな。村人の霊が邪魔するんです。

御伺い 汽車に乗れるようにして、それから親戚の所へでも。

御垂示 それが良いですね。しかし、少しずつ良くなっているんですか。

御伺い はい。お蔭様で……浮腫みはありますが、食欲は。

御垂示 それは浮腫みがごく軽いんです。固まらないからね。そういう方針にしたら良いでしょう。そういうのは、やっぱり村の人の霊が非常に邪魔するから離れないと駄目です。というのは、あんなものにかかって迷信だ。医者にもかけないで、怪しからん、と、邪魔するからね。死にでもすると、そうら見ろ、言わないことじゃないと言う。それも、やっぱり邪神がやっている。もしか、あんまり邪魔するんなら、医者にかけるようにするか。

御伺い 本人は……このまま死んでも、医者にはかからないと、本人が親戚に納得させているのでございます。

御垂示 それじゃかわいそうだから、いま言ったようにしたら良いでしょう。

「『御教え集』四号、19511215、19511111、岡田茂吉全集講話篇第五巻」 昭和26年11月11日