昭和二十六年十一月十一日  『御教え集』四号 (2)

御伺い 昭和二四年六月、光明如来様を御奉斎、千手観音様もお祀りさせていただき、家族七人入信いたしております。昭和三年に神奈川県K郡Y町に移転しましてより出産いたしました子供は、いずれも三歳くらいより耳が遠くなり、現在長男(一八歳)三女(一四歳)四女(四歳)がそれでございます。今日まで医療は施しておりません。指圧いたしましても苦痛はなく、最近になりさらに遠くなったように感じられます。当地は現在町でありますが、当時は広い松林を開拓して建築した所でございますが、右御浄化と関係がございましょうか。また今後どのようにいたしましたら、よろしゅうございましょうか。

御垂示 別に、他の人が切ったんだから、それが祟るということは、おかしいですがね。中には居所がないので憑らないとは限りませんがね。しかし、そういうのは浄霊すれば、じきに良くなります。そう深刻なものではないからね。やはり他の因縁ですね。

 私の所の子供も、二人とも耳が遠いんです。男の子ですがね。最初はまるっきり聞こえなかったが、私が始終浄霊するようになってから、半分か半分以上聞こえるようになった。ふつうはそう不自由はしない。しかしふつうの人のようにはいかないが、年々良くなっている。だから、浄霊である程度良くなります。私の長男のほうは、良く解っている。人を助けるために川に飛び込んで、そのために溺死して、そのときに耳を傷めて、それが生まれ変わってきた。

 気長に浄霊しなさい。それで耳の……耳下ですね。これに固まりがあります。それから、延髄ですね。そこに必ず固まりがありますから、それを溶かす。そうすると、少なくとも半分以上治ります。それに現在は霊界の浄化が起っているから、治ります。

御伺い 三歳くらいまでは不自由でなかったそうです。

御垂示 それじゃ、すっかり治ります。中途からならね。

御伺い 先祖の関係はございましょうか。

御垂示 ないとは言えませんがね。

御伺い 松山の木龍と関係がございませんでしょうか。

御垂示 ないでしょう。そのことは、書いてないじゃないですか。他の人が切ったんでしょう。

御伺い さようでございます。

御垂示 それならないですね。そんなことでは、人間がたまりませんよ。

御伺い しかし、命じて切らせたのでございます。

御垂示 それはいけない。それじゃ危ない。それは、大いに関係があります。切らしたとか、切ったとか言えば、先方が怨んだり、憑くのは、関係が……理屈がありますからね。こっちがやってないと理屈がないから、浄霊で良いが、この人が命じたとしたら危ない。それだね。よく光明如来様にお願いして、この霊を救っていただきたいと、そうお願いして、この家に松はあるんですか。

御伺い ございません。

御垂示 松を植えなさい。二本植えるんですね。

御伺い 男松、女松でしょうか。

御垂示 それはどちらでもかまわない。それが夫婦であるか、ないか分からないからね。そうしておいて、光明如来様にお願いして、松に移るようにお願いすると良い。くっついているから、すぐには移らないが、だんだん浄化されて、ある時期が来たら移ります。命令したとしたら、それに違いないですね。

「『御教え集』四号、19511215、19511111、岡田茂吉全集講話篇第五巻」 昭和26年11月11日