昭和二十六年十一月八日  『御教え集』四号 (6)

御伺い S・K(五〇歳)、二二年六月ごろより背中がつっぱり、激痛を感じ、鍼、灸などをやっているうちに、同年一二月、より以上に悪化し首より下が全身不随となり入院(T大)いたしました。病名は脊髄炎後胎症と言われペニシリン注射三カ月、サルバルサン(三号)二〇本、電気マッサージなどの治療をいたし、また検査のため脊髄より四回水を取っております。入院後三カ月ほどして、体はだんだん動くようになり、八カ月目に退院し、その後はほとんど医薬を用いておりません。現在は仕事をいたしておりますが、発病当時と同じように背、胸に痛みを感じ、腰、足が突っ張り、主に左が悪く、また大、小便の出が悪く、背中、腎臓、足などを強く指圧しても痛みは感じません。尿毒のためと存じますが、体は肥満しております。一カ月前より、御浄霊をさせていただいておりますが、痛みはだんだん強くなってきております。右、病気の原因ならびに御浄霊の箇所を御教示お願い申し上げます。

御垂示 脊髄炎後胎症というのは、おかしいな。これは、薬毒が背中に固まっているんです。それから、腎臓が圧迫しているから、これは、腎臓を主に、背中の痛い所、そこをやれば、きっと治ります。痛んでくれば結構ですよ。浄化が起ったんだからね。そうとう痛むでしょうが、よくそれを言い聞かせて、痛むということは、治る作用だということを納得させるように説明してやって、そういったことを書いた私の本を読ませるようにすると良い。

「『御教え集』四号、岡田茂吉全集講話篇第五巻」 昭和26年11月08日