〔 質問者 〕進んできますと、大乗の悪……悪と言う必要はなくなるわけで。
【 明主様 】いいえ、大乗の悪でも、悪は悪ですよ。
〔 質問者 〕悪を必要としないわけで。
【 明主様 】そうです。小乗の悪は残るんです。何世紀かの間は残ります。そんなに短い期間に、悪がおさらばになるということはありませんからね。善と悪で、善のほうが少しでも勝てば良い。悪が九分九厘でも、善が十あれば良い。悪が枠から突き破らなければ良い。あの女は、実に好きだといって、思っているのは差し支えないが、手を握ればそれだけ線を越えたんだからね。
〔 質問者 〕相手が喜んでもでございますか。
【 明主様 】相手が喜んでもです。あなたにしても、奥さんが見たらどうですか。
〔 質問者 〕結婚してない場合には。
【 明主様 】しかし、結婚の意志がなければいけない。
〔 質問者 〕自分で悪とは思わなければよろしいのではないのでございませんでしょうか。
【 明主様 】罪ですよ。行為がいけない。感じより、行為のほうが大きい罪です。人を喜ばせるのが根本だからね。だから、そうすることが奥さんが喜べば良いです。しかし、両方で協力的にすると喜びますが、一時的ではいけない。永遠でなければならない。
〔 質問者 〕結婚準備時代というのは、あったほうがよろしいのでしょうか。
【 明主様 】それは良いとか悪いとか言うのではなく、両方が希望するなら良いです。
〔 質問者 〕親として見ていて、ハラハラいたしますが。
【 明主様 】けれども、現実的な問題で、結婚の前にそういうことをすると、破談になりやすいんです。男……ばかりに限らず、人間は神秘というものに対するものに憧れを持っている。結婚まで、神秘を保存しておくと良いが、前に神秘を発<あば>いてしまうと、どうもあの女は嬶<かかあ>にしたくない。というようになるから、結婚まではちゃんとして、それから結婚するというのが本当ですね。そのほうが良いですね。
〔 質問者 〕相手の理想とか、思想とかに合うかという点で、付き合うのは、やったほうがよろしいのでしょうか。
【 明主様 】そうです。理解したほうが良いですね。
〔 質問者 〕その場合、親から見ました場合に危ないような気がいたします。
【 明主様 】そうですね。しかし、そう一から十まで……ということはないから、少しは危ないこともやります。そのために、信仰がないと心配しますが、信仰があればへいちゃらなものです。神様がちゃんとしてくれます。