〔 質問者 〕N・K(五月入信)入信動機は、主人の歯痛が良くなり、御屏風観音様をお祀りされました。九月一〇日の夕方、橋の上でトラックに跳ね飛ばされて即死しました。夫婦とも入信しており、一家に反対者もおりません。一家の大きな贖罪だと、割りきっており、信仰は熱心でございます。
【 明主様 】おかしいな。よほど事情があるんですね。ふつうじゃないですね。そういうのは、こういう意味ですね。そこの一家に非常に罪があるんです。その場合に、その罪をなくしなければ、一家が本当に仕合せにならない。そういう場合に。だれかを犠牲にしなければならない。子供はないんですか。
〔 質問者 〕五、六人おります。みんな頭が良く、長男は青年団長をしております。
【 明主様 】おっ母さんはいくつです。
〔 質問者 〕四七歳でございます。
【 明主様 】そこで、だれかを犠牲にしなければ罪が消えないために、奥さんが選ばれたんです。そういうことはめったにないが、たまにはないことはない。そこで、かえって主人公が熱心になる。というのは、そういう意味です。たまにはそういうことはしかたがないですね。なにしろ霊界がだんだん、最後に近づいてくるんで、祖霊なんかも急<あせ>って、早く罪を取る手段をやるわけです。
「『御垂示録』四号、19511210、19511108、岡田茂吉全集講話篇第四巻p329~330」 昭和26年11月08日