昭和二十六年十一月五日  『御教え集』四号 (5)

 それから今度、地方の講演に……今度は九州のほうですがね。あっちの方面に行く人や、それから西のほう、山陰、山陽でしょうが……あっちのほうにも行くが、私の講演の代わりに、原稿を書いてもらいたいというので、昨日書きましたが、それを読ませます。

(御論文「舌に代えて」朗読)〔「著述篇」第九巻五六六-五七〇頁〕

 これは、善と悪について書いたんですがね。これは最も根本的問題です。それを書いてあるんです。つまり悪は必要だということですね。悪はたいへんな大きな功績をしているということですね。こういうことは、質問されることがあるんです。私なんか、よく質問されました。なぜ、神様は悪を作って、悪人を作って、悪いことをさせて、罰をあてる。人間をひどい目にあわせるというのは、神様の愛というのと異うではないか。いったいどういうわけだということを、よく聞かれたものです。その解答ともいうべきものです。

(御論文「善と悪」朗読)

「『御教え集』四号、岡田茂吉全集講話篇第五巻」 昭和26年11月05日