昭和二十六年十一月五日  『御教え集』四号 (4)

 なおもう一つは、霊憑りは、ふだんから言う通り、霊憑りはやってはいけないんです。ただ、ある場合に祖霊やなにかが出て、警告を与えるというのは良いんですが、霊憑りをぜんぜんいけないというのではないが、それを心得ておかなければならない。しかし、霊憑りはおもしろいので、みんなやりたがるんですよ。それで、いかなる場合にも常識的に考えれば分かるんですね。もしか、精神病なんかにしろ、暴れたりすると、それこそ病院に入れちゃうと良い。なぜなれば、それでないと教えに瑕をつけますからね。そのためにふつうの……他の人の浄霊ができなくなるし、手間をとって他の患者の邪魔になるからね。ですから結果においてマイナスになるわけですね。だから、そういう場合には臨機応変に処して、暴れたりすることのないようにすると良い。こっちの御神業の邪魔する場合には、しかるべき処置をとると良い。いまの話は、めちゃくちゃに……浄霊いっぽうでやろうというのだが……もしも……憑っている精神病者の霊は、浄霊でやっても、そういう浄霊は、よほどこっちの霊力がないと抑えることはでき悪い。ふつうなら浄霊でも治りますが、よほど強いのがありますから、そういうのは、こっちで適当に処置をとる。そういった判断が、その人の智慧証覚ですからね。ですから、そういう点も大いに勉強する。それには私の書いた本をできるだけ読むと良い。ちゃんと書いてありますからね。読み方が足りないと判断を間違えるんですね。ですから、そういうことも、良く言ってやりましたがね。

「『御教え集』四号、岡田茂吉全集講話篇第五巻」 昭和26年11月05日