昭和二十六十一月一日  『御教え集』四号 (7)

 それから、農作物のほうで非常に虫が湧く。毎年増産といっていろんな方法をやっていますが……農地改良だとか、交換分合だとかやっていますが、増えないですね。増えないで、虫害が非常に多くなってきた。というのは霊界が変わってきたからです。霊界が夜の間は浄化力が弱いですから、医療も一時効くんです。ところが霊界がだんだん明るくなるにつれて、そういった間違ったことは、だんだん駄目になってくる。つまり浄化力というのは、浄めの力ですね。そういう汚れたものは、浄めの力が弱くなる。逆になるので、虫が湧くと言うんです。きれいなものはますますきれいになり、汚いものはますます汚くなる。そういうわけですから、時日が経つに従って、ますますいままでのやり方は結果が悪くなるというんで、いずれは気がつかざるを得なくなるんですね。ですからわれわれがやっていることは、その準備行為みたいなものですね。先で、いよいよ目が醒めてから、本当のものを見出すという、その準備のようなものですね。けれども、一遍に来るわけじゃない。少しずつ来るわけです。昨日も、汽車の窓からの話ですが、県のほうや農会のほうで注目してきたということを言ってました。医学のほうよりもだいぶ早く分かると思う。これが分かったら、いままで肥料をやっていたのが、堆肥だけで良いというので大問題ですね。食糧問題なんか一挙に解決しますからね。そうなると、医学のほうと違って早いです。それだけ解っただけでもメシヤ教というのは、本当の「救世」だと言うんですよ。それで、だんだんだんだんそういった解きが早くなるんですね。すべて、ものは坂から落ちるようなものですね。最初落ち始めは緩慢ですが、勢いがつくとだんだん早くなるという、こういうことは解りだすと早い。だから大いに楽しみというわけですね。

「『御教え集』四号、岡田茂吉全集講話篇第五巻」 昭和26年11月01日