昭和二十六年十一月一日 『御垂示録』四号 (5)

 〔 質問者 〕藁をよそからもらって入れたもので、初年目減収するというのは。

【 明主様 】それは簡単に言えません。なぜなら、藁が肥料を多く使っているか、いないか分からないし、土地の良い悪いがあるから分からないが、ふつうの藁より悪いに違いない。肥毒があるからね。そうしてはいけないが……それから藁、藁と、非常に藁を利用しますが、それほどではない。なぜなら、藁は土を暖めるためですからね。それから、切り方がある。大きく切っている人があるが、細かくするんです。一分以下ですね。それが、一寸くらいにしているのがあった。粉みたいにするのが良いが、手間がかかるから一分くらいですね。稲作は肥料が抜けるのは早いです。始終水がありますからね。雨が降ったりすると流れますからね。割合早いです。畑の方は溜まりますから、御念が入っているわけですね。

 

〔 質問者 〕浄霊すると、含んでいる化学肥料が浮いてくるから。

【 明主様 】浮いてくるんじゃなくて、溶けるんです。

 

〔 質問者 〕浮いてくるような形になりますのでございますが。

【 明主様 】浮いてくるというのはね。古いのと新しいのがありますが、新しいのは溶けていくんです。肥料の霊が薄くなるんですね。化学肥料というのは汚いですが、少なくなるんです。

 

〔 質問者 〕深い所にあるものが、浮いてくるということはございませんでしょうか。

【 明主様 】それは、化学肥料が濃い場合ですね。非常に強い場合ですね。沈澱したりするのは、そういうのは浮く場合もありますよ。しかし、一年くらいのものです。それは、よほど強くやった場合ですが、ふつうはそういうことはないです。

 

〔 質問者 〕講演会にまいりまして、「化学肥料は人間の健康に害になる」と言うと非常に感銘しますが、私らだけが言っただけでは効果がありませんので明主様から、そのことを御発表されたらと思いますが。

【 明主様 】書いてないですか。では、今度強く書きましょう。ロデールさんので良いじゃないですかね。

 

〔 質問者 〕なるほど、化学肥料には、そこまで原因があるかと、いままでは明主様の直接なお言葉がないようでございますが。

【 明主様 】もっとも、今度は今年の成績を材料にして、大々的に本を作って、ほうぼうに宣伝するという計画でしょう、あれには書くつもりです。

 

〔 質問者 〕肥毒の浄化と申しますか、化学肥料は、自然栽培の場合は、早く抜けるようですが、人糞のほうは抜け悪いのです。人糞やったほうは、一年くらいは浄化いただくようでございます。漢方薬という感じでございます。

【 明主様 】そうです。人糞というのは、非常に悪いんです。なぜなら廃物ですからね。食物の一番悪いものを寄せたものですからね。

 

〔 質問者 〕自然農法をやっているというので、付近の田んぼから水をくれないそうでございます。しかし上のほうの充分に水を取った田んぼは三割くらいしかなく、水をくれなかったために一番良かったという例がございます。昨年は四俵くらいしか収<と>れなかったのが、今年は六俵くらいだそうでございます。さらに、肥料が流れてきた入口の所だけは、かえって悪かったそうです。

【 明主様 】そうすると、いつも肥毒が入った水をもらっていたわけですね。結局、神様は皮肉なものですね。

 

〔 質問者 〕新潟の山間部のほうはなかなか成績が上がりませんで、水が冷たいのと下が砂利になっておりますので。

【 明主様 】悪いな。

 

〔 質問者 〕客土をさせていただきますとよろしいでしょうか。

【 明主様 】そうですね。石なら……いままでも同じでしょう。

 

〔 質問者 〕だいたい二石以下でございます。肥料をどんどんやって収っておりました。

【 明主様 】そういった、土が悪いから、肥料でもよけいやらなければならないというので、ふつうよりよけいやったんですね。それを抜くには、ふつうよりよけいかかりますね。山なら、客土は楽だから、結構ですよ。そうして、肥料をやらなかったら、馬鹿に良くなります。

 

〔 質問者 〕山で、あまりたいした物は収れないんですが、去年も駄目でしたので、肥毒のためだろうと言い、それでは赤土を足してみたらと言うので、五分くらいの厚さにばらまいてみましたが、とても収れました。それを見ていた付近の人が、肥料を入れないで、楽をするのは良いから、教えてくれないかと言うので、やったんですが、向こうは収れないんです。君はこれ(浄霊)を知らないから入信しろと言ってやると、教修いただくようでございます。

【 明主様 】それはかえって、宣伝になって良いですね。

 

〔 質問者 〕最近、新潟県のNという所は、非常に成績が良く、一般は虫害がひどいのですが、お光様は肥料をやらなくて収るんだから、お前たちも肥料を減らせ、お前たちはやりすぎるんだと指導者が言うのでございます。

【 明主様 】そういう所はちょいちょいあるんです。肥料はやりすぎてはいけないということは、あっちこっちで、世論になってますね。

 

〔 質問者 〕台風がまいりましても、私などは瓦が動くことも知りませんで過ぎてしまいますが、川一筋を隔てたとか、一軒飛び越して、信者さんの家はなんともございませんが、一般はひどいようでございます。今度は台風の奇蹟座談会をやろうと思っております。

【 明主様 】良いですね。

 

〔 質問者 〕自然栽培で素人に一番分かるのは、隣の有肥とは光沢が違っておりますことでございます。

【 明主様 】そうです。色がなんとなく、気持ちが良いですね。人間で言えば器量が良いんです。光沢が悪いのは、こ汚い顔ですね。骨折って悪い……薬服んで苦しむようなのですね。

「『御垂示録』四号、19511210、19511101、岡田茂吉全集講話篇第四巻p260~p265」 昭和26年11月01日