昭和二十六年十一月一日  『御教え集』四号 (3)

御伺い 昨年九月、結核再発以来絶対安静にて、もっぱら灸療法にて薬はほとんど服用せずに治療しておりましたが、はかばかしくないので、本年に入りマイシン二本とパス三〇日間服用いたしましたが、ますます衰弱し、一時は食事もろくに入らず苦しんでおりましたところ、三月末より本教の浄霊をいただき、五月中旬にはたいへん元気にさせていただきました。六月二三日には御屏風観音様を御奉斎させていただきました。妻は結婚前、昭和二四年の暮れに入信させていただいておりましたが、私が分からなかったため、一時お道から遠ざかっていたのですが、私の入信により、改めて信仰させていただくことになりました。御屏風観音様を御奉斎した翌日、ふたたび御浄化をいただき痰が多量に出ましたが、その後お蔭様にて漸次楽にしていただき、痰も少量となり、七月中旬よりぼつぼつ起きることができるようになりましたが、動くと呼吸が苦しくなるので、戸外散歩はできず、室内だけをぼつぼつ動いておりました。九月上旬より咽喉が痛くなり、声がかすれてきましたが、御浄霊により、間もなく痛みは取れました。現在二、三日咳が続くと咽喉が痛くなり、咳が少なくなると痛みは取れます。ただいまのところ、常時床についておりまして、咳をすると呼吸困難になります。食事は毎食茶碗で山盛り一杯は入りますが、あまりおいしくいただけません。毎日妻に浄霊を受けておりますが、先生にしていただくとその日および翌日は非常に元気が出ます。ちなみに私の家では、最初私が肋膜炎で病状はかばかしくないときに、実兄が戦地より帰り、胆石病らしい病名不明の病気に罹り、私の病気は治りましたが、兄は手術をし原因が分からず、以後持病となり苦しんでおりましたが、家を分けることになって、兄が現在私の住んでいる家を出て行きましたら、兄の持病はしだいに治り、ただいまでは元気になっておりますが、私が発病しました。父は二六年前、腹膜炎で死亡、弟は一二年前、肋膜炎にて死亡しております。位牌は御教え通りにお祀りさせていただいております。私の浄化は、なにか家にも関係があるようにも考えられますが、御垂示のほどお願い申し上げます。なお、ただいまは浄霊箇所として後頭部、頚部、延髄、肩、心臓(前後)、腎臓、鼠蹊部を主としております。

御垂示 これは、浄霊を少し見当違いをしている。だから治りが悪い。これは割合に治りが悪いほうじゃないですね……うまく急所に当たれば、そうとう早く良くなっていきますからね。ふつう息苦しいというのはよくありますがね。肋間神経痛じゃないんだが、肋間に毒が固まっている。そういうのは押してみて、一番痛い所を……たいてい横腹が多いですが……そこを浄霊すれば、息苦しいのは非常に良く治ります。それから、ここ(頚部淋巴腺)です。これがたいていの原因ですね。熱、息苦しい……咳ですね。そこがどっちか熱いですね。固まりがあります。この人も、そこをやってご覧なさい。そうすると、ずっと良くなる。霊的もいくらかありますね。肋膜で死んだこの人が、救われたくて憑るんですがね。悪い意味じゃない。だから、自然にだんだん救われていきますからね。弟は一二年前……これですね。父は二六年前……これは関係ありません。ほうぼうを浄霊してますがね。こういう……動悸や息切れは、心臓が悪いんじゃないんだからね。他に原因がある。こういう所(咽喉)が悪くてドキドキするのがありますからね。いま言ったようにしてやれば治りますよ。

「『御教え集』四号、岡田茂吉全集講話篇第五巻」 昭和26年11月01日