御伺い 昭和二四年一二月入信の信者U・N(五九歳)、同年九月初め、右足を蟻の巣に踏み入れたため、そこに小さい傷ができ、それが二、三日するうちにキリキリと痛み出したので御浄霊をいただきましたところ、痛みはますますひどくなるばかりで、ついに歩行もできなくなりましたが、一二月ごろから小康を得、杖にすがって歩くことができるようになりましたので、さっそく教修をいただく光栄に浴しました。傷口は依然として残り、毎日相当量の排膿がありました。翌二五年二月ごろより、全身が浮腫み始め、しだいにひどくなり、五月ごろには口中、特に舌が痺れ、火傷のような痛みを感じ、ついには顔面まで痺れ、同時に手足の第二関節までローソクのように白くなり、感覚がなくなってしまいました。このころふと邪神にやられ、病院にもちょっと行き、手当てを受けましたが、排尿はますます悪く、ために全身は浮腫み、心臓の動悸も激しくなりましたので、ふたたび御浄霊をいただくうちに、一二月ごろ足の傷はやっと治りましたが、最近また、右足に傷口ができ、痛みも以前と同じような状態となってまいりました。二〇年前、胃潰瘍、腎臓炎、肋膜、腹膜、膀胱、盲腸、肺炎を一時に患い、生命の危険を感じたこともございました。注射の名は解りませんが、二本以上打つと生命の保証はできないという注射を、主人と同意の上、毎日二本ずつ一カ月続けて打ちました。やっと生命は取り止め、一年病床につき全快いたしましたが、以後右の足が常に腫れています。私の家は、昔お寺の屋敷跡で庭の隅には先祖の墓と無縁仏の墓がありますが、本年八月、家の墓を山の墓地に移したときに、その無縁仏の墓も一所に移し、仏壇には「諸霊位」として祀ってあります。ちなみに御屏風観音様は二四年四月、御神体は二六年五月御奉斎させていただいております。右御開示のほどお願い申し上げます。
御垂示 これは、この薬毒ですよ。二本ずつ一カ月続けた……というこの薬で、いまそういうふうになって出るんです。それで蟻の巣を踏みつけて傷がついたという、あのためじゃないんです。針の先でも同じなんです。そういう薬毒は、どこかちょっとした刺激で、そこに寄ってきて出ようというんです。それで、最初のは出て、今度は残っているのが出ようとしているんです。もう少しの辛抱です。痛みというのは、全部薬ですからね。だから、人間薬を止めれば、痛みはなくなる……苦痛はね。人類から薬をなくすれば、痛みというのはなくなるんです。薬が痛みをつくっているんです。たいへんな世の中ですね。だから、薬の恐ろしいことが本当に分かれば、それで人間はだいたい救われたわけです。それから、霊が憑るのも……やっぱり霊が曇っているから悪霊が憑るんで、曇りという原因はほとんど薬毒ですね。あとは罪ですからね。罪を犯すということは、薬毒で血が濁り、霊が曇るということですね。結局人間の身体から薬を抜けば、悪人もなくなるんですね。しかし悪人もいままでは必要だったんです。血を濁らせて、悪人をつくって……やっぱり必要だったからです。だから、観音さんは薬師如来になって、薬を服ませたんですからね。やっぱり仕組みなんです。