昭和二十六年十一月五日 『御垂示録』四号 (3)

〔 質問者 〕御守護お願いいたしましたF・Tですが、疑似胃癌ではないかと感じておりましたが、非常に殺菌剤を用い、淋毒性のを若いころ使って、一年くらい軍隊で入院しアルバジルを。

【 明主様 】アルバジルは悪いんだがね。アルバジル中毒で死にますからね。

 

〔 質問者 〕肝臓の所にあります。

【 明主様 】薬毒だね。

 

〔 質問者 〕胃の所にもあり、浄霊を始めますと、非常に痛がります。しばらくしてから、下がって楽になります。排泄は大、小便ともそうとうにあります。微熱が続き食欲不振で衰弱しております。これはやはりこの固まりを浄霊するのでございましょうか。

【 明主様 】そうです。うんと、力を入れないでやることですね。薬毒だからね。ただ、問題は衰弱だね。溶ける間に、衰弱回復のほうが勝てば良いがね。特に背中だね。後ろだね。

 

〔 質問者 〕固まりのある裏の背中を浄霊するのでございましょうか。

【 明主様 】そうです。この固まりが、元はやっぱり背中にあるんだからね。それが溶けてきて、ここ(肝臓)に来るんです。

 

〔 質問者 〕戦争中にクレオソートを使いましたそうです。

【 明主様 】材木の腐るのを止めるものですね。電信柱に塗ります。馬鹿なんですよ。あんなものを飲むとはね。

 

〔 質問者 〕寝ますと、奈落の底に落ちていくような感じがし、そのとき頭の上を親指で押さえつけ、ウトウトしたら手を放せと言いますが、頭と背中の関係が。

【 明主様 】いままで、やっぱり頭に薬毒が固まっているんです。人間は考えるでしょう、心配したりして……使うと、背中のが寄っていくんです。平均浄化を起す。こっちが(頭)溶けるから、こっち(背中)が溶けるんです。頭は固まりやすいからね。そういうのは、特に後頭部です。

 

〔 質問者 〕そうなりますと、急所が難しいようで、どこもかもあるようでございます。

【 明主様 】どこもかもあるが、その中で一番の急所です。というのは薬毒ですよ。飲み薬を服んで仰〔向〕くでしょう。それで、胃に固まるのではなく、背中です。胃に固まることはないですよ。ただ、胃の底に固まることがありますがね。どこに固まるかと言うと、胃から滲み込みますからね。寝ているから背中のほうに押していって固まる。背中のほうは、胃のようではないから、固まりっぱなしになる。ある程度固まると、浄化が起って、胃に戻っていくから、戻ったのはたいへんな毒になる。それが、ここ(胃)に固まるんだ。固まると、不思議なもので、出ないですよ。背中から来ると、そっくり固まっちゃう。早いです。その固まりが、人によって、下のほうに固まったり、臍のほうに固まったりする。癌なんていうのは、みんなそうです。

 

〔 質問者 〕突き上げるようになりますが。

【 明主様 】これが浄化ですね。溶けるんです。こう固まったのが溶けると、増えるんです。下にいかないで嘔吐するようになるんだね。胃から腸に行く……幽門……そうですね。それが下にいかないんです。毒素のどろどろしたものが、幽門に支えるから、いくぶんか下にいくが、だいたいは突き上げる。幽門狭窄だね。幽門のまわりに毒素があって、幽門のまわりで、幽門を圧迫するから、そこから出ようとしても出られないから、突き上げる。だから、幽門狭窄は嘔吐が起ります。慢性嘔吐というのは、幽門狭窄ですよ。

 

〔 質問者 〕腹が膨<は>り、腹膜みたいになっております。

【 明主様 】幽門から出ないからね。他に行っちゃうからね。みんな、薬というものは、それほど悪いとは思っていないからね。ふつうの薬なんか、ぜんぜん気に止まってないですね。人によっては、薬を服んだことはないと言うんですよ。というのは、西洋の薬だと思っている。持薬で飲む漢方薬は問題にしてない。「センブリ」だとか「げんのしょうこ」ですね。煎薬はと言うと、それは飲みましたと言う。それから、火傷、怪我したときの消毒も、なんでもないと思っている。この消毒薬が皮膚から浸透して、たいへんな病原になるんだからね。井上さんなんか、始終後頭部が痛んだり一年に一遍くらい足にね。背中に瘍疔<ようちよう>ができて、手術したそれですからね。飲み薬じゃない。消毒薬ですからね。背中を始終痛がっているが、頭に来て、それが足に垂れていってなっているんです。

「『御垂示録』四号、岡田茂吉全集講話篇第四巻p286~p289」 昭和26年11月05日