昭和二十六年十一月五日 『御垂示録』四号 (1)

〔 質問者 〕自然農耕の栽培を熱心にいたし、今年で四年目でございます。初年目は五俵収れましたが、粒数は少なく九○から一〇〇ですが、質は村では一等米でありました。二年目は非常に成績が良く五俵三斗で、平年作より一斗多く、質も非常に良好でありました。三年目は株が一二株から一八株あり、粒数が一二〇以上であり、六俵一斗という成績でありました。四年目の今年は、まだはっきりしておりませんが、だいたい七俵は間違いないということでございます。

【 明主様 】ちゃんと、私が言うのときちんと合っているね。今年は質も良いですね。農会に出したらびっくりするでしょう。そういう具合に、一年目二年目と増えていって、五年目で五割増しというので確実ですよ。ちょうどそうなりますね。来年になれば五割増しになりますね。今年は虫害が多いが、それがないからたいへんなものです。五年で五割増したら。五年で日本の食糧問題は解決してしまう。それから、肥料代、労力が節限されるからね。今年の成績によって、日本全体に大々的に宣伝しようと思う。

 

〔 質問者 〕飛騨の乗鞍の山麓で、海抜八〇〇メートルの寒冷地で、水の潅漑がよろしくありませんが、今年は五年目で、まだはっきりしておりませんが、昨年は平年作が五俵から五俵半くらいのところで、一一俵一斗ありました。今年は一三俵くらいはあろうと言っておりますが、まだはっきりしておりません。

【 明主様 】そういうのはくわしくやってね。

 総理大臣から各大臣、国会議員、新聞社から、全部配って、ほうぼうに講演会を開いて、一遍に日本中に分からせようと思う。日本の食糧問題はメシヤ教が一挙に解決してしまったと言うようにするとわけはない。一遍に救世主的にね。いま、日本で困ると言っても、一番困るのは、米の問題だね。いくらいろんなことをしても、今年は減るのでね。去年よりか減っているのでね。食糧を輸入しなければならないと言っているが、千何百億だからね……輸入するのはね。これを一挙に解決すれば問題はないです。日本に解れば、今度は世界的ですからね。世界的になっちゃう。

 

〔 質問者 〕芋も人糞を使わない所は成績がよろしゅうございます。

【 明主様 】芋は一年か二年で倍化する。というのは、百姓は、芋にはあまり肥料をやらないほうが良いというので、それで成績がよい。その次は豆ですね。

 

〔 質問者 〕名古屋近傍では、肥料をたくさん入れておりますので、初年目は収入皆無という状態で、それを辛抱すると良くなってまいります。

【 明主様 】そういうのは客土が良いですね。しかし、客土というが、浄霊が良いですね。肥料というのは、汚物……汚いんだからね。人間で言えば毒血みたいなもので、こう(浄霊)やれば、毒分が溶けていくんです。薩摩芋もいままでは細長かったが。無肥料になると丸くなる。細長いということはあまりないようになる。肥るからね。目方なんか、倍くらいになる。

 

〔 質問者 〕いままでは、活けておきますと腐ります。

【 明主様 】腐りやすいです。毒だからね。芋の貯蔵なんか無肥料だと楽になりますね。

「『御垂示録』四号、岡田茂吉全集講話篇第四巻p281~p283」 昭和26年11月05日