昭和二十六年十月二十八日  『御教え集』三号 (2)

御伺い 当年四七歳の婦人(未入信)昭和五年次女が急性胃腸カタルおよび脳膜炎を併発し、その日に死亡いたしました。そのころより、人と対談中突然、少しの間、口がきけなくなることがたびたび起ります。同七年長男出生、このころより人と対談中軽い発作が起り、前に伏し、いかにもおかしくてたまらぬような状態になります。同九年妊娠いたし発作が強くなり、子供を背負っていて突然倒れるようになり、医診の結果、後天性癲癇とのことに五カ月の胎児の中絶を行ないました。同一四年突然出血、輸卵管結紮手術を行ない、その後何度となく発作を起し、はなはだしいときは顛倒して人事不省に陥り、尿を多く洩らすようになり、朝より午後のほうが多く、就寝中の発作は特にひどく、ときには室内を彷徨することもあり、発作時間は二、三分で、月経前一週間くらいになると乳房が痛み(乳腺炎の手術をいたしております)発作もはなはだしくなります。なお幼少のころ三叉神経を病みしことありし由で、いままであらゆる療法をいたしましたが効果ありませんでした。右の状態にて現在に至り、一週間くらいの御浄霊にて、前額部および延髄部の苦痛は取れ、夜および昼の発作は、いまのところなくなり、御浄霊を始めますと発作が起り、状態は笑い顔にて、手および体全体を引き締め、脱衣状態をしながら横になり尿を洩らします。右はいかなる原因でございましょうか。

 なお御守護いただきますには、いかがいたしましたらよろしいでしょうか。

御垂示 赤ん坊の霊ですよ。一人、二人……その霊ですね。無論祀ってあるでしょうね。つまり、浮かばれてないわけです。それからこういうときに、祀り方が……なんというか……お粗末だったり、それから惜しいとか、おっ母さんが思う執着で、霊界に安住ができなくて、おっ母さんの霊が呼ぶわけです。それから子供が親を慕う場合に、そういうのが憑ると、癲癇が起るんですね。これは癲癇ですね。それから、いろんな医療をやって霊が曇りますから、そうすると癲癇がよけい起りやすくなる。尿を洩らすというのは、つまり赤ん坊の霊が憑ると、やっぱり赤ん坊のように、尿を洩らすんですね。それから三叉神経を病むというのは、関係ありませんよ。手術してすぐに起るなら関係ありますが、この赤ん坊が死んでからですからね。これは治るのは治りますよ。けれども、そうとう長くかかります。赤ん坊の霊を救ってやるようにするんですね。だから仏様に屏風観音様を祀って、まだ信仰に入らないようだけれども、早く信仰に入って光明如来様をお祀りして、その部屋に寝るようにして、ときどき浄霊するようにしただけでも、結構治ります。

「『御教え集』三号、岡田茂吉全集講話篇第五巻」 昭和26年10月28日