昭和二十六年十月二十五日 地天29 「教えの光」(4)

--(一)『古事記』によれば大国主命には大已貴命、葦原色許男命、八千矛命、宇都志国玉命、と五ツの御名がありますが、ある霊の申しますには、大国主命と大已貴命とは違うとのことですが、右はいかがでございましょうか、お伺い申し上げます。

(二)天象気象現象界などまたは象に人偏をつけて尊像銅像など申しますが、象の文字の意義を御教示お願い申し上げます。なお動物の象となにか関係がございましょうか、お伺い申し上げます。

(三)『古事記』による因幡の白うさぎはいかなる意味のものでございましょうか、お伺い申し上げます。

 (一)それは違う。大已貴命のほうが、大国主命より古い神様で、支那の磐古神王系の神様である。

 (二)これは判りきった話である。人偏がついているのだから人である。獣の象は百獣の王であって、猛獣ではなく至極平和で感じもいいので人間も、それにならえという意味から用いたのであろう。

 (三)これはいろいろな説があるが、古代にできた譬え話で現実的の意味はないから書く必要はあるまい。

「『地上天国』二十九号、岡田茂吉全集講話篇第五巻」 昭和26年10月25日