昭和二十六年十月十八日  『御教え集』三号 (2)

〔 御伺い 〕 私の父S(六五歳)は、去る九月一五日、炭焼小舎の屋根の上で脳溢血を起し、私一人で梯子もなく二人が落ちるようにして、屋根から下ろして連れて帰りました。教会の先生にも来ていただき、家族の者もずっと浄霊いたしております。三日目ごろから少し意識を回復したように思われ、五日目ごろから、お茶など飲むようになりました。右半身不随の中風状態でございますが、口がきけず手まねで御神体を早くお祀りするようにとしきりに申し、かねてお祀りさせていただきたく思っておりましたので、九月二五日、御神体を奉斎させていただきました。その後少しずつ良くなり、現在ではごはんもふつうに食べるようになりました。ただ口がきけず、右の耳も聞こえません。二、三日前から、なにか少し言うようになりましたが、意味は良く判りません。教会の先生が木龍の憑依ではないかと言われますが、心当たりとしては三年ほど前、宮の境内の二抱えほどの木を切ったことがあり、その他今年の春、寺の銀杏の枝が台風で折れて落ちたものを、寺に断って碁盤にすべく切って持って帰っております。現在は炭焼をしており、家族全部入信し、御屏風観音様も昭和二三年にお祀りさせていただきました。三代ほど前に分家が絶えており、私の家の墓に三界万霊の石碑を建てており、位牌はお祀りしておりません。右浄化と霊的関係がございましょうか。また御浄霊の箇所を御教えのほどお願い申し上げます。

【 御垂示 】 厄介な所で脳溢血を起したね。これは木龍だね。木龍ばかりではない。脳溢血と木龍と両方です。これは、脳溢血になるべき毒血があって、脳溢血になった。それに木龍が憑ったんですね。ですから、耳が聞こえないということは、ふつうの中風ではないんです。言葉……口がきけないというのが、木龍の働きですね。けれども、脳溢血が治るに従って木龍も救われますから、大丈夫です。

 右の半身が不随のときは、左のここ(頸部)に固まりがありますから、それを良く浄霊する。治りますよ。そうひどい……重いのではないですね。少しずつ良くなります。左の固まりを解かないと再発します。溢血はこういうふうに(右より、頭の上を通り左側に)来ます。再発しなければ、だんだん良くなりますね。気長にやっていれば良いです。

 三代前の分家が……これは位牌をお祀りしたほうが良いですね。仏具屋に位牌を頼んで、分家の苗字……○というんですか。分家の諸霊位と文字を書いて、それを下座のほうに置くようにする。そうすると、そこに三代前の霊が来られますから、祝詞を聞いたりして救われますから、それはぜひやったほうが良い。

「『御教え集』三号、岡田茂吉全集講話篇第五巻p59~60」 昭和26年10月18日