昭和二十六年十月十五日  『御教え集』三号 (5)

御伺い 昨年九月末より体がだるく非常に咳が出、医療を受けましたがいっこうに治りませんので、本年三月末より御浄霊をお願いし、非常に気分が良くなりましたので、五月入信。なお続けておりましたところ、六月一五日突然両手両足がぶらっとしてぜんぜん動かなくなってしまいました(このとき娘入信)ので、教会の先生の御浄霊をお願いしましたところ、非常に発熱し、眼を開けていることが苦しいので、いつも眠った状態で七日間くらい食欲がなく、非常に衰弱し危篤状態に陥りました(家族の者はそれほど悪く思っておらず、先生および他人に頼っており、農繁期にて仕事にのみ出ておりました)ので、先生と信者さん二人が御浄霊に来てくださいました。そのとき信者の一人に祖霊が憑依し、主人をはじめ家族の病気に対する考え方の間違いと、世間体に捉われていること、人任せにしておくことなどにつき戒告を与えられ、祖霊の苦しみを訴えられ、それに気づき、主人も入信し、主人みずから浄霊するようになりましてから御守護いただき、一〇月初めごろ、右手、左足と次々自分にて動かせ、眼も二つに見えましたのが良くなり、八月には一人で食事もできるまでにさせていただきましたことを御礼申し上げます。現在は這うこと、立つことができないだけになりましたが、頭にまだそうとう毒がございますが、そのためでしょうか。他になにか原因がございましょうか。

御垂示 これは、祖霊で手足がぶらぶらになって死んだ霊が、救われたくてこの人に憑っている。ですから結構ですよ。これで、祖霊が助かるんですからね。現在這うこと立つことができないだけというのは、これだけ治ったんだから、ずっと続けてやっていれば、だんだん治っていきますから、ちゃんと丈夫になります。それで、手足のぶらぶらも祖先も、それによって治って救われますから、天国に行けるから、ちょうど祖霊さんに御奉公しているようなもので、たいへん結構です。霊憑りになって祖霊の苦しみを訴え……そのぶらぶらな人です。家中を入信させて、みんな救われようと……こう思っているんだから、一生懸命に信仰して、できるだけ御神書を良く読むようにする。そうして、この祖霊さんに聞かせるようにすると、それだけよけい早く治る。

 よく入信してから霊的の病気になることがよくあるが、祖霊さんが助けてもらいたい、と憑るんですから、そのつもりでやっていれば、なにも心配ない。入信してからの病気は薬毒が溶ける浄化と、祖霊さんが助けてもらいたいというのと両方ですね。祖霊さん以外に動物霊が憑ることがある。元飼っていた馬、牛、犬、猫ですね。それが助けてもらいたいというのですね。そういうふうな頭で見当をつければ、だいたい見当がつきますから、それを心得ていればなにも心配いらない。

「『御教え集』三号、岡田茂吉全集講話篇第五巻」 昭和26年10月15日