昭和二十六年十月十五日  『御教え集』三号 (3)

御伺い 昭和二二年一月以来、腹部の御浄化で苦しみ、七人の医師にかかり、「胃潰瘍の傷痕の痛み」または 「胃下垂」と診断されました。昭和二二年一月より五月までが最も悪化いたし、腹部は一枚の板のようになり、痺れて感覚はなく、食事もとらず、医薬もみな吐き出しまして、ヌラも吐き、大便は五、六日に一回くらい黒いものが出まして、絶えず腸の内部を引っ掻くような激痛のため、一時は死を覚悟いたしました。六月ごろより小康を得まして、二二年一二月入信、翌年御神体を御奉斎させていただきましたが、苦しみに堪えかね、医療をいたしました。いまもって腸の内部の痛みが続きまして、歩行も困難でございます。時折激痛があり、その際は下腹部に棒状の突起ができまして、激しく脈打ちます。最近信者様の熱心な御浄霊をいただいており、龍神もお祀りいたし、ごはんも一杯半くらいおいしくいただいております。私の母が先年死亡いたしました際、死相はさながら龍神のようでございました。母との折り合いが悪く、母の死後は事業のほうも思うようにいきません。私の病気は霊的に関係がございましょうか。また下腹部の脈打つのはいかなるわけでございましょうか。

御垂示 これは霊的ではありませんね。薬毒ですよ。腹部は一枚の板のように……これも薬毒ですね。全部薬毒ですね。大便は……これは食物が少ないから、大便が固まって黒くなるのです。しかし、これはいくらか血が混じっているんですね。胃潰瘍のね。腸を引っ掻くような……薬毒が腸を刺激する。毒素が腸を通るとき刺激するんです。いまもって腸の内部の痛みが続いて……この薬毒が始終腸にいくので、腸の粘膜があれているようになる。棒状の突起ができ、脈打つ……お腹が痩せている人でよくあります。これはだんだん治るに従って肉がつきますから、ふつうになります。龍神も関係はありますね。けれども、これは薬毒ですよ。医者の胃の薬をたくさん服んだら、こうなるにきまっている。そうして、背中に固まりがありますから、背中のほうを主にして浄霊すると良い。腹部が痛いときは、背中のちょっと上のほうあたりに固まりがあります。両側にありますからね。どっちかがよけい腫れてます。たいてい左が大きい。人によっては右側もありますが、多く腫れているほうを浄霊する。これは気長にです。だんだん良くなってきます。

「『御教え集』三号、19511125、19511015、岡田茂吉全集講話篇第五巻」 昭和26年10月15日