昭和二十六年十月八日  『御教え集』三号 (6)

御教え よくお蔭話なんかで、御霊紙を貼るとか、いただくとかということがあるが、これについて、昔は御霊膏というものを使った。それはただ白い紙に霊を入れたものですが、非常に……御霊膏と、それから「おひねり」というのを作った。そうすると、なにかの問題があったとき、御霊膏というと……膏薬みたいなものですが、ちぎって飲んだものです。そんなような……飲んだり、口に入れたりするようなものは、要するに消毒……殺菌しなければならないと言うのです。それで、問題でも起きたりすると面倒臭いから止めたんです。ところが、それを使うと非常に効き目があるんですね。瘍や疔なんかできると、御霊膏を貼っただけでも治りますからね。

 信者さんでだいぶ希望がある。いま御霊紙と言っているのは、御守りさんを包んだ紙ですからね。それでさえ効き目があるから、本当に霊を入れたのはすばらしい効き目があるんですよ。以前と今日とでは、時勢も違ったし、メシヤ教の信用もまるっきり違っているし、もうそんなことも、なんら問題が起るとか、なんらの疑念もないと思いますから、これからこしらえます。大いに使って……もう二、三日したらできますから、入り用な人は、それを持っていると気強いですよ。だいたい、腫れものとか痛み、それに貼れば良いんです。良い加減な形に切って、縁にごはん粒で良いですが……つけて、それで貼っておくんです。貼り変えるという必要はない。一度貼ると良い。治ると、自然に剥がれます。剥がれないのはまだ治る必要があるんですね。神様の膏薬だけにうまくできてます。それをちぎって飲んでも良いです。それも非常に効果があります。この間、ちぎって飲んだところが、じきに良くなってびっくりしたということがあったが、そんなことから気がついたんですが、そういうわけですから、家に置いておくとか、あるいは旅行なんかするときとか……というときには、これがあると、気強いですからね。その宣伝をしたわけです。

御伺い 以前のを持っている者がございますが。

御垂示 けれども、いまのほうが良いです。あの時分の霊といまの霊とは、私の霊が違いますからね。効き目が強くなっている。

御伺い 地方では、御霊紙を苗代のとき、ちぎって入れておりますが、そういうこともお許しいただけますのでございましょうか。

御垂示 良いですよ。この間の……御霊紙を膿の出るのに貼って、いろいろなものを焼いたところが、御霊紙だけは燃えない。二度焼いたが、二度とも燃えない。その人は信仰が眠っていたが、焼けないというのを見て、たしかに神様はあると言って、これからは一生懸命にやるというお蔭話が来てました。

「『御教え集』三号、岡田茂吉全集講話篇第五巻」 昭和26年10月08日