御伺い T・K(二六歳)、九月二五日に入信。一二歳のときから近眼でしたが昨年一〇月終わりごろから両眼が少し翳みかけました。今年一月医師にかかり、診察の結果「青そこひ」とのこと。一月二四日に手術を受けた結果、ぜんぜん視力が衰え、現在では右眼の左下の所がキラキラ光って、物を見るのに苦痛で、字なども読めません。また後頭部も常に痛んでおります。浄霊の箇所は眼球を直接させていただいてよろしいでしょうか。またどこをさせていただきますとよろしいでしょうか。またこれは長引きますでしょうか。また、私の生まれる以前から家にいた、血の繋がらない祖父が「ウミゾコヒ」を患いました。祖母も結膜炎で死亡、その後は祖父は隠居して、二年後に亡くなり、仏はその跡取りが祀っております。もし頼っているとすれば、私の家でも祀らねばならないでしょうか。
御垂示 手術を受けたら視力がありそうなものですがね。どういう手術をしたのですか。ふつうは眼球を抜いて、裏の膿を取るんですがね。
御伺い 眼の膿を取ったのでございます。一時見えましたが、すぐ見えなくなりました。
御垂示 すぐに膿が溜まったんだ。これは治りますよ。眼の裏に溜まる毒を、溶かして溜まらないようにすれば良いんです。やっぱり後頭部……眼の裏ですね。そこをやって……毒というのは、後ろのほうから首筋を通って前頭部から下がってくるんです(頭の上を通り)。どこに一番毒があるかというと、一番熱い所があるから、そこを多くやる。眼というのは、前から奥のほうを狙ってやるんですね。結構ですよ。気長にやれば、きっと治りますよ。別に難しいところはない。これは、最初近眼だったんでしょう。
御伺い さようでございます。
御垂示 近眼だから後頭部に毒がある人だね。霊的はあまりないようですね。毒ですね。
御伺い 一度くらいの手術では、治り方に差し支えありませんでしょうか。
御垂示 手術にもよるんです。眼の裏の膿を取るのは、別に差し支えない。これは取ってもすぐ溜まるんです。お医者さんは実に単純なんです。そこだけの膿を取れば良いと思うが、後続部隊があるからね。この考え方だけでも、実に単純な……馬鹿馬鹿しいものですよ。ですから、盲腸を取った人が、やっぱり後で盲腸が痛む人がありますよ。というのは、盲腸に膿が溜まる癖がつくんです。ですから、後で盲腸部に溜まるんですね。それですから、医学のほうでは、少しくらい「そこひ」で見えなくても、もっと見えなくなるまでうっちゃらかしておいてくれ、と言います。こういうのがあります。六〇くらいのときに診てもらったところが、もっと溜まりきったところで手術したほうが良いと言うんです。というのは、あと溜まる率が少ないんですね。それで、一〇年くらい経ってから行ったところが、あなたは年を取りすぎていて、手術は無理だ、と言ったそうです。実際、悲喜劇ですね。