昭和二十六年十月八日 『御垂示録』三号 (28)

〔 質問者 〕三〇人ばかりが共同で持っている山があり、そこに観音さんのお堂があり、一丈五尺くらいの銀杏もあります。今度それを切って、お宮の修理に使いたいと思いますが、いかがでございましょうか。

 いけない。銀杏は絶対に切ってはいけない。祟りますよ。銀杏はふつうの木と別なんだ。銀杏には必ず霊が憑っている。そうとうな霊が憑っているからね。
  

〔 質問者 〕二尺くらいの木ですが、切って仏像……薬師如来を作って納めましたが、別に差し支えありませんでした。

 ずいぶん乱暴だな。直径はどのくらいです。
  

〔 質問者 〕七、八寸から一尺くらいです。

 仏像を造ったからまだ良かったが、さもなければ祟りますよ。いつごろですか。
  

〔 質問者 〕三年ほど前でございます。

 なにもなかったら承知したんですね。

  

〔 質問者 〕神仏の社のは切ってはいけないのですか。

 いけないです。絶対にいけないです。むしろ七五三〔繩〕を張って、入らないようにしたほうが良い。
  

〔 質問者 〕金神を、小さいお宮をつくって、鬼門に祀っておりますが、よろしいでしょうか。

 そのままで良いです。鬼門の金神なら差し支えないからね。

「『御垂示録』三号、岡田茂吉全集講話篇第四巻」 昭和26年10月08日