〔 質問者 〕牛を殺している商売ですが、娘が入信しており、両親は反対ではありませんが、入信しておりません。牛の供養をさせていただきたいと思いますが、どのようにいたしたらよろしいでしょうか。
形式ですか。
〔 質問者 〕さようでございます。
お祀りするときは、白木の位牌かなにかの、霊の名前を書く形のものがありますが、「牛の諸霊」として書いて、それを光明如来様の、一段低い所に台を置いて、お盛りものをして、光明如来様にお願いして、牛の霊を救いたいから、御守護をお願いしたいということをよくお断りして、光明如来様より向かって、少し左にはずれた所に置いて、お願いして祝詞と善言讃詞を奏げて……喜びますよ。人間で牛に生まれたものは、どうかふたたび人間に生まれ変わるようにお願いする。人間が牛になったのと生来の牛と両方とがある。人間が牛になったのは少ないんです。しかし、本来の牛でも、殺されると怨みますからね。怨みも重なると、一つの罪になるから、苦しむことになる。そうしてやれば両方とも救われるから結構です。
「『御垂示録』三号、岡田茂吉全集講話篇第四巻」 昭和26年10月08日