昭和二十六年十月八日  『御教え集』三号 (2)

御伺い 私の妻K(五七歳)でございますが、昭和二四年二月八日に中風となり全身不随となりましたが御守護をいただき、現在では少し身動きのできるようにしていただきました。最初は言葉も言えず、大声で泣き笑いするのみでございましたが、最近では言葉も少し話せるようにしていただきましたが、泣き笑いが激しく祝詞、善言讃詞を奉誦させていただきますと、特にこの症状が激しく、本人に言わせますと、ありがたいと思い御礼を申し上げようとしても、自然に笑ったり泣いたりすると申しております。二〇年前妊娠腎のため人工流産を二度いたしており、入信前昭和二〇年にも一度現在と同様の中風になりました。そのときには灸療法により、三カ月ほどで平常に復しました。家内一同入信させていただき、世話人として御神業に御奉仕させていただいておりますが、妻の浄化のために尊い御聖業の妨げとなり、誠に申し訳なきことにて、家内一同心からお詫び申し上げております。ちなみに妻の実家の祖父が、同様の中風で死亡いたしておりますが、なにか霊的関係がございましょうか、なお御神体、御屏風観音様は御奉斎させていただいております。

御垂示 これはふつうの中風とはちょっと違いますね。それから、中風で……笑う中風がよくあります。泣き笑いというのは、頭に脳溢血の毒血が固まる。その関係ですがね。泣き笑いというのは、後頭部に溢血したのが溜まるんですから、後頭部を良くやってやると良い。これは妊娠腎があるくらいだから、そうとう薬毒や消毒薬がある。そこに霊が憑っているので霊と薬毒と両方ですね。これは治り良いんです。それから、こっち(右)が中風の人は、こっち(左の頚部)に固まりがある。神経はそうなってますからね。だから中風は反対に固まりがある。だから、こっち(反対側)のほうを溶かさないと、やはり、いくらかずついきますからね。ですから、反対のほうにある人は再発しますね。ですから、反対のほうを溶かす。すると良くなる。これは気長にやっていれば治ります。霊的もあるから、良く御神書を読ませることですね。それから、なるだけ身体を動かすようにしたら良いですね。運動したり働いたりするんですね。

「『御教え集』三号、岡田茂吉全集講話篇第五巻」 昭和26年10月08日