昭和二十六年十月八日 『御垂示録』三号 (15)

〔 質問者 〕信者の方で、入信する機縁でしたが、不思議に観音さんが手に入り、青銅、陶器、珊瑚《さんご》の三体でございます。どういう具合にお祀りいたしたらよろしいでしょうか。

 大きいのを後にやって、順々にやったら良いでしょう。
  

〔 質問者 〕下の床の間にお祀りしてもよろしいでしょうか。

 かまいません。三つともね。
  

〔 質問者 〕二階は大光明如来様で、下は光明如来様です。

 やっぱり、大光明如来様のほうですね。本当は大黒さんを床の間にはまずいんですがね。違い棚が良い。大黒さんと観音さんは、右、左ではちょっとまずい、位から言うと、大黒さんはずっと下ですからね。家来と同列ということは本当じゃないんですね。二階はどうなっている。
  

〔 質問者 〕押し入れになっております。

 次の間はあるんですか。
  

〔 質問者 〕ありますが、床の間がありません。

 大黒さんの大きさは。

  
〔 質問者 〕一尺くらいでございます。

 台はないんですか。
  

〔 質問者 〕薄い板があります。

 観音さんの台は。
  

〔 質問者 〕ありません。

 それでは、観音さんの台を作るんです。長方形のをね。
  

〔 質問者 〕三体ともでございますか。

 そうです。そうすると、位が違うから良いです。同じでは同席ということになるからまずい。台は心掛ければ売ってますよ。それで、大黒様はじかにする。座蒲団は敷いて良いです。
 

 〔 質問者 〕御開眼いただいた観音さんを正面に、右に大黒さん、左に花を生けておりますが。

 正面でも良いが、台を置かなければならない。
  

〔 質問者 〕先ほどの場合に、お花はどういう具合にいたしましたらよろしいでしょうか。

  観音さんの前に低い花を生ける。それなら良いですね。並んではまずい……いけないですね。
  

〔 質問者 〕珊瑚のほうは一寸くらいですから隠れてしまいますが。

 それでは、ちょっと除けると良い。見えるくらいにね。
  

〔 質問者 〕大きな花を生けます場合に、御神体が隠れますが、よろしいでしょうか。

 それはかまいません。
  

〔 質問者 〕違い棚の上に木彫の観音さんを安置しておりますのはいかがでございましょうか。

 いけないですね。
  

〔 質問者 〕支那から持ってきたらしい、良いものですが、前のほうにひびが入っております。

 目立つのならいけないですね。道具屋に頼んで直したら良い。
  

〔 質問者 〕御開眼いただいて御神前にお祀りしてよろしいでしょうか。

 そうです。古い観音さんなら私が見てやっても良い。そして直して上げます。専門の道具屋がいるからね。
  

〔 質問者 〕仏壇の中に金塗りの木彫の千手観音さんと大日如来のお像と阿弥陀さんのお像と、一寸八分の観音さんとありますが、仏壇の中でよろしいでしょうか。

 結構です。祖霊を守護しますからね。一寸八分の観音さんを真ん中にしたら良い。向かって右に大日如来、左に阿弥陀さんが良い。
  

〔 質問者 〕千手観音さんはいかに。

 屏風観音さんの前に置くと良い。
  

〔 質問者 〕観音さんは、御開眼いただいて御神前にお祀りしてもよろしいでしょうか。仏壇にお祀りしてもよろしいのでございましょうか。

 大きさによります。入るなら仏壇に入れて良いです。先祖から入れてあるなら、その通りで良い。
  

〔 質問者 〕お祀りは、別々にするのでございましょうか。

 祖霊と一緒で良いです。祖霊さんの祀り方は知っているでしょう。別に変える必要はない。
  

〔 質問者 〕大黒様を違い棚に置きました場合に、上が天袋になっていますが、上にはなにも入れないようにいたしますので。

 かまいません。大黒さんはまた違うんですからね。