〔 質問者 〕病気になり、どこかに見てもらいに行ったとき、観音さんがどこかに置いてあるから、それを探せば、あなたの頭の病気は治ると言われ「アマ」を探して見たところが。
「アマ」とはなんですか。
〔 質問者 〕農家で、二階を「アマ」と言い、薪を上げたりしております。それを御神体としてお祀りしてより神憑りとなり、南無観世音菩薩と言って、数珠で患部を痛むまでこすって、膿を出さなかったら、絶対に病気は治らないと言って、やり始めたのがはやっております。
それは、少し怪しい観音さんだな。手でこすって膿を出すというのは、そのお神さんでなくても、ふつう痛いまでにこすれば出ますからね。
〔 質問者 〕信者の兄が一昨年から精神病になり、浄霊を続けておりましたが、大きな御浄化で床に就き、満足にしゃべることができず、笑ったりするだけで、はかばかしくいかないので、頼みに行ったところ、これは一〇日でしゃべるようになり、二〇日で歩くようにしてやると言ったそうですが、左の肩を一生懸命にこすって膿を出し、一〇日目にしゃべりましたが、また元通りになり、二〇日目にも歩かなかったそうです。そのような、観音さんと称しているのはなんでございましょうか。
それは贋観音です。狐が化けてやっているんです。
〔 質問者 〕親戚で良くなったと言うのでございますが。
軽いものは良くなります。狐の力に合うものは治ります。だからそうとうに繁昌します。しかし、自分より上の霊とか、自分の力では追っつかない相手では駄目です。
〔 質問者 〕また浄霊をいただきたいと言うのでございますが。
やってやると良い。
〔 質問者 〕そういう霊媒的素質の人は日本に多いようで、外国に発表されるような優秀な霊媒はないようでございますが。
そうではない。ありますが、外国は学問的に……科学的にやるから割合立派なんですが、日本はすぐ野心をもって、璽光尊とか踊る宗教とか……やるから駄目なんです。日本の社会が……日本人が低級なためでしょうね。ちょっとした御利益に夢中になって、狐に瞞されやすいのですね。教育の程度が、外国は科学的で正確でないと、信用しないから、学問的になってそうなるんです。