御伺い 妻M(四三歳)は二〇年前に長男出生後一年で婦人病に罹り、数年間医師の治療を受け良くなりましたが、昭和二一年春より肺尖カタルに罹り、衰弱していきますので困っておりましたところ、本教を知り私が入信し、一年間御浄霊を続けほとんど健康状態になりました。その後指導者を失い、御守り様も神棚にあげて数年を過ごしました。その間昭和二三年に、長らく子供がなかったのが、妊娠し臨月になるにつれ腎臓炎を起し医療を受けましたが、死産し、そのとき腹部を氷冷しました。その後は丈夫になり、死児はお祀りしてあります。昭和二四年暮れより頚部淋巴腺が腫れ上がり、医師よ薬よと迷っておりましたところ、翌年二月、T先生の御指導を得、妻も入信いたし、御浄霊を続けて半年ほどで丈夫になりました。本年八月一五日、箱根に御参拝させていただき、帰ってから腰部の痛みを感じ、諸先生方に御浄霊をお願いしておりましたが、だんだん痛みは激しくなり八月末から九月にかけて、毎夜八時ごろより一二時ごろまで、腰部全体に激痛が波状的に起り、苦しみます。御浄霊をいただくと楽にはなりますが、毎日斯る状態を繰り返しております。昨今は食事もほとんど摂りませんので日々衰弱していきます。熱は三十七、八度を上下しております。昭和二五年八月、御屏風観音様を、一二月に光明如来様を奉斎させていただきました。いかがいたしましたらお救いいただけましょうか。
御垂示 指導者を失い……というのがたいへんな間違いですね。指導者を信仰しているんじゃないんだからね。これがそもそもの間違いで、こういうことをすると、どうもいけない。あとがなかなか取れない。肺尖カタルがとにかく健康状態になったということは非常なお蔭ですから、なおいっそう信仰に強くならなければならないのに、指導者を失いというのは、あべこべです。しかも二三年に、長らく子供がなかったのに妊娠……というのですからありがたいんですね。それでも気がつかないので……医療を受け死産した。わざわざ自分で悪いように悪いようにしている。その後、氷冷……これも悪いですね。頚部淋巴腺……先にこれ(浄霊)で肺尖カタルが治っていながら医師よ薬よ……というのはおかしい。頭がどうかしている。これは、つまりやりそこなったんだから、取り返すんですが、やりそこなって、あとで取り返すのはなかなか簡単にいかないんです。一時御守護が切れますからね。やはり、救いの綱につかまっていて、離したんだが、今度つかまってもなかなか簡単にいかない。衰弱……これが悪いんですね。病気のほうは治るが、治るまでに衰弱で体が持たないとしようがない。腎臓と後頭部の毒が下に下がるので、腰でも……腎臓ばかりじゃないですよ。腎臓のほうは知れたものです。こういう痛みは、後頭部を良く浄霊すると良い。食事が摂れないのは熱のためです。腰から上のほう……背中もそうとうに毒がありますから、背中もせいぜい浄霊すると、治るわけですがね。腰というが、腰だけじゃ駄目です。上のほうを肝腎にやらなければならない。後頭部から背中にかけてね。