昭和二十六年十月一日 『御垂示録』三号 (13)

〔 質問者 〕伊都能売神は観世音となり、観音は大日如来となると、御教えいただいておりますが、『信仰雑話』に大日如来は天照大神とございます。また、長男が伊都能売神、長女が天照大神……とございますが。

 そうです。伊都能売神が天照大神を御守護しているわけですね。つまり、伊都能売神の中に火の働きが入っているわけです。伊都能売神というと、火と水になる。火のほうが天照大神になるというわけですね。水のほうは月読尊になるわけです。

 いまは天照大神がたくさんありますがね。踊る神様も天照大神で、璽光尊も天照大神ですね。あれは狐が憑るんですね。それで「この方は天照大神だ」と言うんです。それでみんないっぱい食っちゃう。日本人をありがたがらせるのには一番ですからね。天照大神というのは、利用価値が一番あるんです。いまはどうも、天照大神というのは安っぽいですね。いまはめちゃめちゃですよ。天照大神が憑ったら、決して天照大神だと言いませんよ。絶対にね。

「『御垂示録』三号、岡田茂吉全集講話篇第四巻」 昭和26年10月01日